プロ野球日本シリーズに思う


午後からやや雲が広がったが、まずは穏やかな秋の日だ。グラウンドゴルフの例会を終えて、お昼前のひと時をメンバーの連中と近くの柿畑で柿狩りに興じた。きょう11月7日は二十四節気の「立冬」。朝夕冷えみ、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせる頃だ。立冬を過ぎると、初霜が降りて冬の佇まいへと変わるんだ。


多治見の仲間の会から来年の新年会の案内状が届いた。もう、そんな時季になってしまった。月日の経つのが何と早い事か。きのうのラジオ深夜便11月6日の誕生日の花はノコンギクと伝えていた。道ばたや道路脇、畑の周辺にもよく出現するが、山道や渓流沿いにも普通に見かけられる。どこででも見かけられるごく普通の花だ。 花期は8−11月。



プロ野球日本シリーズは先週のハイライトのひとつだった。ホークス対ベイスターズの死闘。これぞ、日本シリーズと云っても過言ではなかろう。最後は勝つべきチーム、ホークスが日本一の座を射止めて面目を保った。横綱が地位を守ることの難しさが語られるように、番付通りの結果をつかむことの難しさをわからせてくれたシリーズだった。


そして、ベイスターズのラミレス監督の用兵ぶりにみるべきものがあった。かつて、ノムさんこと野村克也氏が外野手出身に名監督なしと明言して評判になったことがある。ある評論家が調べた。2リーグ分裂以来、リーグ優勝を4回以上、もしくは日本一を2回以上達成した監督には外野手出身の監督に該当者はいなかった。



外野手は試合の当事者になりにくい。1球1球プレーを考えることが、他の野手より少ないからというのが、ノムさんの持論のようだ。外野手出身のラミレス監督は野村説を覆すに足る素材だとクマさんは見た。


かつては、人気のセ、実力のパと云われていた。交流戦が行われるようになったこととあいまって、ドラフト制度でパのチームがくじ運が強く人気選手が入団したことばかりでもないと思うが、セ・パの人気度は「均衡」してきた。一方、実力は「格差」が顕著になってきた。



先日の朝日新聞デジタル版によると、セは5年連続シリーズ敗退。今世紀に入りセの日本一は5度で、12度優勝のパにダブルスコア以上に引き離されている。2005年に始まった交流戦でも8年連続の負け越しだ。1975年から始まったDH制(指名打者制)のあるパとないセ。40年余りの間にじわじわと実力の格差ができたのではないだろうか。


接戦になれば試合中盤で先発投手に代打を送るケースが多いセに対して、戦術上その必要性が少ないパの投手は総じてセより長いイニングを投げる。投手の成長を促し、好投手が育つ土壌になっている。投手のレベルが上がれば、必然的に打者のレベルも上がる。DH制にはそういう好循環を生む利点があるのは間違いと分析していた。


ドラフト会議では、DH制のあるパは守備・走力がCでも打力がAなら採って育てる。セはそうはいかない。今年活躍した西武山川は、その典型だ。楽天が今年のドラフトで2位指名した慶大石見も然り。セも貧打に泣くジャイアンツ。球界の盟主だから・・といつまでも、言っておられぬだろう。セがDH制になるのも近いのではないだろうか。今年の日本シリーズから、こんなことを思った。