神社の秋祭り


台風25号が、思いのほか日本海の西側を北上し太平洋側の地域はほとんど影響なくほっとした週末だった。日曜ときょうの体育の日は大気も日射しもさらりとした感触の気持ちの良い秋晴れが続いている。きょう10月8日は二十四節気の「寒露」。暦通り秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりを感じさせる日和だ。



きょう10月8日の誕生日の花はサラシナショウマラジオ深夜便。日常の生活圏で咲いているのを見たことはない。伊吹山上高地梓川べりの散策路沿いの林間で群生しているのを見たのが印象に残っている。8月〜9月に白い花がブラシ状に咲く。キンポウゲ科。草丈50〜150cm。8、9月に咲く花がどうして10月上旬の誕生日の花に選ばれたのかわからない。


若菜をゆでて水でさらして食べるところから「晒菜」(サラシナ)、また、根の部分が「升麻」(ショウマ)と呼ばれる漢方薬であることがサラシナショウマの名前の由来。





夜のテレビのニュース。秋晴れに恵まれたこの連休、各地で秋祭りで賑わいを見せていた。わが地域でも秋祭りだった。土曜からの3連休は秋祭りの準備、本番のボランティアで忙殺された。10年前3年間にわたって氏子の役をしていた当時は、地域の各丁目から氏子を出してその人たちで神社の運営をしていた。


地域の世代交代も進み、氏子の引き受け手がなくなる。かといって町内会組織で引き受けるとなると政教分離でそれはおかしいと反対意見が出る。ここ4.5年は神社の現状を憂うボランティアと氏子総代の人脈だけで動かしている。クマさんは何となく引っ張り込まれというか、過去氏子役員を経験して得た結論「神社は地域のコミュニティー的存在」になって然るべき。これに一歩でも近づかないかと願っているからだ。




この神社は社務所があって専従の神職がいるわけでもなし、ましてや布教活動をするわけでもなし。「おひとりさん」が増え「遠くの親せきより近くの他人」の存在意義が増すばかりだ。地域の神社が鎮守の森であると同時にわが地域のような新興住宅ではコミュニティー施設としての役割が重くなってきているのだ。


わが町では、かつては考えられなかった町内会組織で神社の寄付金集めを今年からするようになった。ボランティアで若い人たちも出ていた。OBボランティアとして、口出しもせず見守っているだけではあるが、自分の思い描いている方向に、今年は少し前進したことにちょっぴり満足だ。