明治維新150年に思う


午前中は青空が広がったが、午後からは雲が出て来て天気は下り坂のようだ。今年は明治からちょうど150年目の年だと、あちこちで話題になる。大河ドラマ「せごどん」では先週、今週あたりが元号が「明治」と改元された頃、新政府が立ち上がり、江戸から東京に移るところの場面だ。


慶応4年9月8日、新暦で10月23日に元号が「明治」と改められた。「せごどん」でもやっていた。今週の火曜、23日にメディアではあまり大きく取り上げられなかったが、政府主催の記念式典があり安倍首相は決意表明をしたそうだ。「明治の人々に倣い、どんな困難にもひるむことなく、未来を切り開いていく」と。



クマさんなりに推測すると、安倍さんの念頭にあるのは、国の内と外で直面する「国難少子高齢化と激変する世界情勢だろう。「せごどん」に出て来る150年前の日本にも、西欧列強による植民地化の危機が迫っていた。これを避けるために徳川慶喜大阪城から密かに江戸に逃げることもしたといわれる。江戸城無血開城した後の新政府は、独立を守るために、近代国家建設にまい進していた。




人口問題は150年前と現在とでは対照的だ。明治以後、人口は全国で急増したと云われる。その理由は、百姓たちは、これまでのように子どもを間引かなくて育てても、明るく何とか生きて行ける時代であると感ずることができたからだそうだ。それに引きかえ現在は、将来が不安、子育てに金がかかるなどの理由で少子化が進むばかりで国難だ。


日本の近現代史の中で、1945年の敗戦を挟んだ、前70数年の明治維新、後70数年の明治維新150年の今年や来年の平成から次の元号に変わる年、そして再来年の東京五輪は大きな節目の年になることは間違いはないと思う。メディアも虫眼鏡で新大臣のアラ探しばかりしてないで、望遠鏡でもっと遠くを見て未来を切り開こうよ。