ニセ札から思ったこと


おおむね晴れではあるが、風の冷たい一日だ。山や北国では雪だったようだ。きょう1月9日の誕生日の花は寒椿とラジオ深夜便。わが家の玄関に飾ってあった二輪の山茶花とも寒椿とも見分けのつかない紅色が鮮やかな花。そのうちの一輪が先日花の首ごと落花していた。花びらが散るなら山茶花だから、きっと寒椿だろう。


ところが、ラジオによるといちがいにそうとは決められないそうだ。なかなか、見分けがつかないそうだ。まぁ、どちらでもいいさ。花の名前で美しさが決まるわけでもなし。見る者がどう思って見るか次第だ。丘陵尾根筋のMさん宅のロウバイが今年も咲き始めた。寒の内に春を告げる花だ。




きのうのテレビのニュースで報じていた。東京都内などのコンビニエンスストアで、偽の1万円札を使ったとみられるグループの主犯格の男が、警視庁に逮捕された。偽札作りのためのコピー機などの進化よりそれを見破るための技術の進化が勝って、最近は偽札の事件はめっきり下火になったと思っていた。


韓国や中国でキャッシュレス決済が急速に進んだ一因に偽札が出回るのを防ぐためということがあるのではないだろうか。逆にいえば、日本のような偽造の少ない貨幣への信頼が、キャッシュレス決済の普及を遅らせている一因でもあるような気がする。



そうした現金主義の延長線上にあるのは、訪日外国人観光客の消費拡大や小売業の生産性向上にブレーキをかけていることではないだろうか。これまでの強みが、一転して足を引っ張る結果になっている。成功体験が大きいと変化への対応が難しい。こうした例は多岐にわたる。


訪日外国人が年間3千万人を超したというのに、交通機関の対応の遅れだ。新幹線。大きなスーツケースの置き場所がなんとかならないものか。大量の人を安全に正確に運ぶという成功体験が邪魔しているのではないだろうか。タクシー。特に大都会では乗用旅客車だけでなく、貨客混載車といったような大きな荷物も運べる車が必要となるだろう。