柊(ヒイラギ)


青空から陽射しはあるが、風が冷たい一日。香嵐渓のもみじも1週間遅れでやっと見ごろを迎えたようで今朝の新聞に美しい紅葉の写真が載っていた。季節は晩秋から初冬へ向かっているようだ。


初冬といえば、冬の木「柊(ヒイラギ)」。あのトゲばかりが印象深いが、実は白い美しい花が咲く。先日の緑化センターでの季節の花めぐりの際初めて見た。それが、冒頭の写真。


その鋭いトゲで邪気を払う木とされあちこちのお宅の門の片隅などでよく見かける。また、2月の節分の時に枝葉を戸口に立ててその葉っぱのトゲで鬼を追い払うとか、イワシの頭を枝の先端に刺してその匂いで鬼を退散させるといわれるヒイラギ。そんな用心棒的な印象ばかりだった。


ガイドの先生からこんな説明もあった。老木になると葉っぱのトゲがなくなり葉も丸くなる。角(かど)がとれる。”歳をとると人間角が取れて丸くなる”というのはヒイラギの葉から来ているとか。ことほどさように話題にコト欠かないヒイラギ、おまけにこんな白い美しい花が咲くとは・・・。 用心棒みたいないかつい男に可憐な奥さんがいたことを知った時の驚きみたいだ。