成長したダルビッシュ


冷たい季節風の吹く晴れたり曇ったりのこの時期らしい天候の一日。出窓の鉢植えのカランコエが咲き始めて、わずかながらの春の兆しを感じたきのう。きょうは庭の植木鉢の寄せ植えの周囲を彩っている花の直径が1cmにも満たないような名前も知らない白い花が冬の陽射しを少しでもたくさん吸収しようと精一杯咲いている。一方では花壇のノースポールや冬知らずが冷たい北風に花びらをすぼめてしまっていると言うのにだ。ここにも春の兆しが・・・。


大相撲を見ているとその地位が人間としての風格を作ると言うことがよくわかる。関取になる前の写真など見ると貧相に写っていた者が横綱にでもなると風格が漂っている。地位、実績が人間を作ると言うことだろう。


きのうのダルビッシュの札幌ドームでのメジャーリーグ行きの会見を見て彼も横綱になったと思った。なにせ、入団したときは悪ガキで謹慎処分を受けていたほどの男が7年後のきのうの会見はどうだ。寒い中を並んで待って入場した観客に気遣いする。自分は夢や憧れでメジャーリーグに行くわけではない。日本のプロ野球の水準の高さを示すために行くときっぱりと言いのける。


ヤクルトの青木。首位打者3度、ゴールデングラブ賞6度の実績を持ちながらメジャーリーグに憧れて入団テストを受けてまでブルワーズに入っている。1軍登録されるか保証もないのに。しかも年俸は下がる。それを思うと、あの悪ガキダルビッシュは心技体とも成長したものだ。実績が人間をつくる。朝青龍は例外だが・・・。