ガマの穂


梅雨入り宣言の翌日らしく低い雲に覆われ気温もあまり上がらず、重苦しい一日。田園地帯のウォーキング、田んぼの用水路脇の湿地帯に毎年夏から秋にかけてガマの穂が群生する。茶色の花穂がフランクフルトソーセージそっくりのあれだ。春先から今頃は高さ1〜2mの細長いショウブの葉を大型にしたような葉っぱが林立している。夏に近づくに従って茶色のソーセージが出来てくる。写真は今年の初物でまだ色も薄いし痩せている。


秋から冬にかけては白い綿のような毛をつける。これが、神話にある大国主命(おおくにぬしのみこと)がサメに毛をむしられた白うさぎの赤い肌を治すのに使ったガマの穂だ。このガマの穂、ウチの床の間でも見かける。カミさんが採ってきて、生け花に使っている。神話の世界から現代まで脈々と生き続けているガマの穂だ。



トルコでは神話の世界どころか数億年前に起きたエルジエス山の噴火によって火山灰と溶岩が積み重なって岩や地層が出来た。数億年の間に岩の部分は浸食が進み、固い部分だけが残りトルコ中央部カッパドキアの大奇岩地帯となった。キノコ状の岩に代表される奇岩の不思議な景観は世界遺産に登録されている。オプショナルツアーで気球からこのカッパドキア奇岩地帯を見下ろす企画があったにもかかわらず参加しなかったことが悔やまれる。


※ カッパドキアの写真が画素数の関係か何かわからないが、悪戦苦闘すれどもアップ出来ず。アップ、アップの状態できょうのところはギブアップ。