紅葉


秋晴れが戻った。きのうのような例外はあるものの、この時期日和も安定し行楽にもってこいだ。ガキ仲間のブログでは、セレブどもが連日やれ青森の八甲田が最高だっただの、福島の安達太良山もよかっただの、近場では中央アルプスの駒ケ岳がいいなどと紅葉の写真が競うようにアップされている。


朝晩には寒さを覚えるようになり、三好あたりでも風当たりの強い場所では紅葉が始まった。セレブは紅葉の追っかけをしているが、非セレブは紅葉がやって来るのを待ち受けているのだ。今の時期一本の木全部が紅葉というわけではなく部分紅葉だ。写真は三好丘駅前通りの街路樹ナンキンハゼだ。実がまだ青い。やがて紅葉から落葉が始まるとともに実も白くなり、枯れ木に白い実だけが残る。白い実は和ろうそくの原料になる。



紅葉は「全山紅葉」とか「三段紅葉」などと紅葉した木々を面としてとらえた景色こそ見ごたえがある。近隣ではまだ面としてとらえるような紅葉が始まっていないから、一番身近な所でのプチ紅葉としてウチのどうしようもない3mほどのモミジの部分紅葉を登場させてやった。風当たりの強い上部の方から紅葉しているが色が悪い。紅葉なんていうと、香嵐渓のモミジに失礼だ。ウチはチョコレート色だ。


緑化センターでの「季節の花めぐり」で教わった美しい紅葉の4条件。1.昼夜の温度差 2.きれいな空気 3.日光 4.湿度。ウチのモミジに当てはまる条件は3の日光だけくらいだろう。


紅葉前線が今どのあたりを南下しているか知らないが、予想を外れたからと言って裁判沙汰になることはないだろう。なにせ相手は自然だから怒りの持って行き場がない。


きのうの新聞に出ていた。イタリアで地震学者ら7人が地震予知失敗の責任を問われ禁錮6年の判決が言い渡された。正義の名のもとで自然相手の科学の試行錯誤が裁かれていいものだろうか?理解に苦しむ。