どうも腑に落ちない


穏やかな天気で過ごしやすい一日。四つ池の南のウォーキングコース、雑木林からヤマフジが道路脇まで頭をもたげている。まだまだ、蕾が多いが、紫色の花が咲き始めた。フジが咲き、ライラックが咲き始めると「早春」なんていう表現はもう似合わない。「行く春」という感じだ。


フジも紫、ライラックも紫、一口に紫と云っても随分幅が広いものだ。そういえば、このところの暖かさで庭のローズマリーの紫の花の色も一段と鮮やかさを増した感じだ。


 専門的な知識がないだけだと思うが、福島の原発事故以来どうにも腑に落ちない点がある。事故から2年以上も経ってなお続くトラブルを見聞きするにつけ余計にそんなことが増幅してきた。


原発での停電の原因が配電盤に侵入したネズミとわかり、その管理の杜撰さにあきれていたら、今度は水漏れだという。まるで、築数十年の老朽化した住宅で起こるようなトラブルばかりだ。その水漏れの原因や対策の技術的なことはわからないが、日本の汚染水処理の技術は世界一ではなかったのか。途上国で活躍する日本の水処理技術のことをマスコミで見聞きする。


世界一の技術と云えば、無人ロボットもそのひとつだ。原発事故の直後、高い放射線量のために復旧作業が難航していたとき、大活躍を期待していた。ところが、どういうわけか活躍したのは米国製だった。



未曾有の災禍のときこそ、国産技術を結集するときではないだろうか。そして、事故の処理を東電だけに押し付け、不手際を批判するだけでは、現場の士気は下がるばかりだ。政府が主導すべきでないか。、嫌気がさした技術者が、原発の増設と輸出をめざす中国と韓国に引き抜かれ、原発技術が流出する。そんな構図だってあり得る。避けなければならない。それなのに、どういうことだ。どうも腑に落ちない。