ひだまり喫茶の閉店


きのう一日中降った雨もけさには上がり、朝から厳しい暑さだ。きのうの中日新聞の「くらし歳時記」にヘクソカズラが載っていた。この時季、路傍や荒れ地で見かけるつる性の花だ。こんな花がこの欄で取り上げてもらえるならば、ウチにだって咲いている。ウッドデッキの下で。右の写真だ。

                                   

長さ1cmくらいの釣鐘状の花で、白い花びらの真ん中が紅色。そのかわいらしい花姿に似合わず「ヘクソカズラ」とはすごい名前だ。枝や葉を揉むと悪臭があることからのネーミングとか。これは外敵から身を守るための悪臭らしい。


一方、サオトメバナという別名がある。花を並べて早乙女が田植えをしている姿に例えたものという。ひとつの花で屁糞蔓(ヘクソカズラ)と早乙女花(サオトメバナ)。これほど極端に評価が分かれる花も珍しい。


人は普段どれくらいの頻度で人と話をするか。2週間に1回以下しか話をしない人が65歳以上の独居男性では全体の17%、同女性では4%いるという結果が「生活と支え合いに関する調査」でわかった。男女間で歴然とした差がある。高齢で独り暮らしの男性が孤立する危険を先週の朝日新聞天声人語で指摘していた。


男性は人間関係を職場に頼りがちなので、退職後に新たな関係をなかなかつくりにくい。そこが地域に密着しつつ生涯を送る人が多い女性との違いではないか。そういう意味から云って毎月の最終土日に地元公民館で開かれているひだまり喫茶は新たな人間関係をつくるための潤滑油としての意義が大変大きい。


そのひだまり喫茶も、主宰者の高齢化と健康問題もあって、公民館が耐震化工事に入る10月を機に閉店することになった。地域住民のネットワークづくりに多大な貢献のあったひだまり喫茶は地域の人達から惜しまれつつ閉店することになった。