大山鳴動ポリープなし


「春に3日の晴れなし」と云って春の上天気は長続きしないようだが、秋はいい。台風が去ってもう4日も秋晴れが続いている。朝のウォーキング。懐かしい友人に出会った。60数年ぶりだ。子供の頃小川や用水にミツデやヨツデで魚取りに行くと必ずいた。当時の呼び名は「エビガニ」、正式にはアメリカザリガニだ。体長15cm近い。


農薬の関係でめっきり少なくなったメダカとともにアメリカザリガニ絶滅危惧種に近いのではないだろうか。田んぼの脇の小川から這い上がって農道をウォーキングとしゃれ込んでいた。カメラを向けると、ハサミを持ち上げて威嚇してきた。あの恰好は昔と少しも変わってない。



台風18号は「大山鳴動鼠一匹」。きのうの大腸内視鏡検査も台風同様肩透かしを食わされ「大山鳴動ポリープなし」だった。ことの顛末と物申したいことは次のとおりだ。


この検査は過去20年くらいの間に4回受けていずれも異常なしだった。今回市民病院で受けるのは初めてだ。予約の段階で検査の結果次第では入院になるからと云われ入院手続きまでさせられた。手続きは大手術をする人とまったく同じで、書類5枚くらいにハンコを押し、宗教は何かまで書かされた。ハンコを押さない説明書類だけでも10枚近い。


検査当日は小旅行に行くよりも多い荷物だ。パジャマ、スリッパ、携帯ラジオまで用意。検査が終わったら、「問題ないけど年が年だけに毎年やるがいい。さぁ、お帰り下さい」安堵の気持ちとお役所仕事への腹立たしさで複雑な心境だった。


大手術した人も、検査後大事をとって1泊して行く人も病室を占有することには違いがない。しかし、入院するかもしれない人に、予め生計が別の成人から保証をとる必要があるか、宗教は何かと尋ねる必要があるか?工夫次第でいくらでも改善の余地はあると思う。立派な理念やら基本方針が病院のあちこちにべたべたと掲げてあるが、効率化を重んじる故に、そのしわ寄せが患者の方に来ては看板倒れになりかねない。