猪瀬像


久しぶりに青空が戻った。風は冷たい。風を避けていつもとはコースを変えたけさのウォーキング。農家の入り口の庭にヤツデの花が咲いていた。つやのある厚手の20cm以上もあるような手のひら状の大きな葉だ。ネットで調べると、別名「天狗のうちわ」というそうだ。魔物を追い払う力があるというから家の入口に植えてある意味がわかる。


他の花がほとんど咲かない12月に花をつけるヤツデ。去年の11月、緑化センターでの季節の花めぐりの際に配られた資料を引っ張り出した。そう、思い出した。小さな花が、その存在を虫にアピールするために集まってピンポン球のように丸くなっている。蜜を求めてヤツデに来るハエやアブにとってヤツデは貴重な冬越しのための栄養源。ヤツデにとってはライバルとなる花が少ないため、昆虫を独占できて確実に花粉を搬送できる。他の植物の盲点をついた、したたかな繁殖戦略なのだ。



他人の健康に関して事細かにアドバイスしたり、自分の健康知識を得意げに披露するが、そういう奴にかぎって自分の健康に関しては無頓着なことが多い。そして、総じて長生きしていない。こんな人間が自分のまわりにもけっこういるものだ。


きょうの日経、朝日、産経、中日の朝刊コラム欄では各紙とも猪瀬さんの人物像に言及していた。共通して云えることは猪瀬さんの人物像というのは前述の自分の周りにけっこういる輩と同じだということだ。丹念に情報を集めて細部を掘り起こしながら権力の構造に迫った眼力も、自らのこととなると霞がかかってしまったようだ。各紙ともそんな風に評していた。


辞任会見で「今後は作家として恩返ししたい」と語った。それならば、手始めに「徳洲会マネーと猪瀬知事」を手掛けてはどうですかな。