チョウセンアサガオ


もう梅雨が明けたかと思えるような連日の猛暑日。来週の水曜23日は暦の上では1年で最も暑さが厳しい頃と云われる「大暑」だ。そんな時季ともなれば、家庭で咲かせる園芸品種のアサガオはともかく、荒れ地や路傍に野生のアサガオがちらほら姿を現すようになった。けさのウォーキングだけで3種類にお目にかかった。


アップする筆頭格は、よしにせよ、あしきにせよチョウセンアサガオだ。過去からの実績、品格、力量感ナンバーワンだ。去年と同じ丘陵地の畑だ。地主さんに云わせると、ここの畑は空き地が多いので種が飛んで来て居着いてしまったようだ。地主さんも花の名前を知らず、ブログ仲間の紫苑さんに尋ねてわかったことを去年の日記にカキコした。下段はその一部のコピペだ。



丘陵地の畑で今年も直径が15cm以上はある純白のチョウセンアサガオの花が昇りかかった朝日に光り輝いている。名前がわからず多治見の夕顔の君紫苑さんに教えてもらった花だ。畑の牛糞の山の傍らで咲いているのは、何となく場違いの感じがするほどの上品さがある。


このチョウセンアサガオは花の上品さに似合わず相当なくせ者なのだ。薬用植物であると同時に毒性植物でもある。薬用の代表例は江戸時代の医学者華岡青洲がこの薬草の主成分から精製した麻酔薬で日本で最初の全身麻酔をして乳がんの手術をした。「キチガイナスビ」といった別名を持つように毒性の代表例がある。オウム真理教が信者を洗脳、自白させるための薬物原料にこの薬草を使った。チョウセンは特定の地域を表すものではなく、単に海外から入ってきたものの意味とされる。



チョウセンアサガオさえ紹介したら、このアメリアサガオヒルガオも単に添え物に過ぎないほどありふれた雑草扱いのアサガオだ。大体8月から11月頃まで咲く。ここに出させてもらえたのは、初物のご祝儀のようなものだ。



アメリアサガオの花径は3cmほど、ヒルガオは少し大振りで4.5cmほど。朝開花するが昼になっても花がしぼまないことからこの名がある。