認知症サポーター

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週末は不安定な天気続きだったが、ややこしい天の配剤でいつになく早い今宵の「中秋の名月」はくっきりと東の空から。早すぎてお供えのすすきも里芋も間に合わない月見だ。


ウォーキング沿道の農家の空き地に今エンジェルトランペットが花盛りだ。高さ2m近い茎から傘を開いたように葉が広がり花径30cmもあるような白い花が下向きにいくつも咲いているというよりぶら下がっていると云った感じだ。この花、ひと月ほど前の日記で取り上げたチョウセンアサガオと親戚筋の属で同じような花が上向きに咲くか下向きに咲くかが大きな違いだそうだ。以下の写真は下向きに咲くエンジェルトランペットを下から撮ったものと、上向きに咲くチョウセンアサガオ



わがみよし市の高齢化率は14.9%で全国の24.1%と比べたら随分若い。けさの中日新聞の県内版に載っていた。みよし市では、認知症の人やその家族を支援する「認知症サポーター」を養成する取り組みを2010年度から始めている。高齢化率の低い今の内から市内の小中学校、高校の授業に取り入れることで、認知症の理解者の裾野を広げようとするねらいだ。


この結果、今では市民7人に1人に当たる8359人がサポーターの認定を受けた。市内の65歳以上の高齢者は約8800人だから1人の高齢者に対してサポーターが1人いる計算だ。家が分からずさまよっていた高齢女性に高校生が声をかけ、家に送り届けるという成果も出ていると云う。


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人口2800人のわが地域の区長(町内会長にあたる)のSさん、6,7年前からこの認知症サポーターを養成することに非常に熱心だった。自分もその手伝いをしたこともあった。当時、県内市町村で高齢者数に対してサポーターの数のランキングでは下位から数えた方が早い位置だった。今では県内市町村別でトップになった。


当時Sさんはサラリーマンをリタイヤーした一介の市民で何ら公職にも就いてなかった。Sさんひとりの力で学校の授業に取り上げるところまで持って行ったとは思わないが、一介の市民が起こした渦が新たな渦を巻きこんだりしてここまでに至ったことには違いない。Sさんに敬意を表したい。