プロ野球とJリーグの文化


青空が広がり、風も穏やかで、日中は本格的な春の陽気になった。ウォーキングで通りかかる高遠の桜もほゞ満開に近くなった。真っ青な空に向かって輝くばかりに広がる桜の大木に圧倒される。


見上げる桜の一方、あざぶの丘公園の池に架かる木橋から池を見下ろせば、つい先だって新芽が出たばかりのネコヤナギ、まるで猫の尻尾かと見間違えるほどの雌花の花穂だ。


一進一退を繰り返しながらも進んできた”春”への道、もうこれで安定した水平飛行だろう。水平飛行になったとたんに急降下はジャーマンウィングス社の旅客機だけで、もうたくさんだ。



Jリーグに続き、きょうプロ野球セ・パ両リーグが開幕した。きょうの中日スポーツ一面の大見出しは「谷繁 闘争心 闘争心 闘争心」だ。まさにそのとおりだ。中日のオープン戦の成績は6勝9敗2分で12球団中9位。点が取れてない。中スポが「闘争心」とゲキを飛ばす気持ちがよくわかる。


きょうの朝日の天声人語で、ある作家の興味深い見立てを引用して「企業文化のプロ野球、地域文化のJリーグ」などと双方の文化の違いを分析していた。半世紀以上に渡るプロ野球ファンのクマさん、はたと幼い頃の記憶が蘇る。確かにプロ野球は日本の産業の盛衰とともに育ってきたのだ。


代表例が映画産業とIT産業だ。昭和30年代は映画産業華やかな頃。松竹ロビンス大映スターズ東映フライヤーズが一世をふうびしたが、映画の斜陽化とともに身売りを繰り返して現在のどの球団か分からなくなってしまった。                    


今、時代の先端を行くのがIT産業、ソフトバンク楽天、DeNA が君臨している。ただ、野球界では多くの球団が親会社の名を使うが、最近は地元密着志向が強い。楽天が東北の被災地の人々を励ましたように。



プロ野球両リーグの開幕日のきょう、サッカー、ハリルジャパンがチュニジアとの初陣に臨んだ。競技の個性は違っても、ファンの熱い視線は同じだ。この日記のカキコの最中、野球もサッカーも試合の進行中だ。結果が出てからのカキコより出る前のそれの方がワクワク感があっていい。