雑感二題


天気図を見ると梅雨前線が列島の太平洋側にへばりついているようだ。その割には、時々青空が顔を覗かせ夏を思わせる光線が照りつけてくる。蒸し暑い一日だった。


こんな天気が続いても季節は移ろい、梅雨空に夏の花がそこかしこで鮮やかな色を見せている。県緑化センターでコムラサキシキブが咲いているのを見つけた。ムラサキシキブの小型版だ。1m位の樹高。葉柄の付け根に淡い紫色の小さな花が咲いている。秋には紫色の実をつける。



緑化センターの木立の下の日陰では、夏に涼しげな色で咲くギボウシが乱れ咲いている。この名前の由来の説明してくれた。橋の欄干の上にある玉ねぎを逆さまにしたような装飾物「擬宝珠」(ぎぼうし)に似ていることかららしい。(下の写真)


熊さん八っあん的視点から近頃の出来事に思うこと。
●雑感 1
ギリシャの債務返済問題。貸し手と借り手の力関係を考えると小額の借金の場合は貸し手の方が優越的立場。多額の借金になると借り手の方が優越的に見える。ギリシャの態度を見ていると、貸し手の足下(多額の税金を投入している上EUのリーダー的存在のドイツに対して)をみて開き直っている態度がみえみえだ。借りる側より貸す側の方を悪者扱いしているとさえ見えてくる。




●雑感 2
新幹線車内焼身自殺事件。飛行機なみの保安検査で「安全性」を採るか今まで通りで「利便性」を採るかが問題になっている。以下は去年10月13日のクマさんの日記からの抜粋。欧州鉄道旅行した際、パリからユーロスターの乗って英国のアシュフォード(ドーバー海峡の海底トンネル、ユーロトンネルを出て、英国側最初の駅)まで行ったときの記述だ。


《EUの圏内各国間の行き来は出入国検査はなしだ。ところが、ユーロスターで英国に行く時にはパリ北駅で折り目正しい格調ある制服を着込んだ係員が検査をする。帰りにも、アシュフォードの駅でパリ北駅行きに乗り込むとき時には同様な検査がる。


こうした検査はユーロトンネルがテロの標的にならないための予防措置だと思うが、平和ボケの国からの旅行者から見ると、大英帝国はそんじょそこらの国とは違って、格式がある。だからここまでするんだ。と大英帝国の威信を世界に見せつけるためにここまでやっているような気がしてならない。》


新幹線半世紀の歴史を汚した事件を前にして、英国からそれ見たことかと云われそうだ。いま残念ながら「面倒」と向き合うほかない。