「のに」がつくとぐちになる


朝から雲が低く垂れこめている。午後からとうとう降り出した。きのう1日だけの束の間の青空、そして残暑だった。グラウンドゴルフも8月が夏休みで、休み明け再開初日だ。日照りもなく適度の涼しさでいい汗かいた。


きのうのラジオ深夜便によるときのう9月2日の誕生日の花はミョウガだった。夏の終わり頃から初秋にかけて発生して秋を告げる風味だ。そうめん、冷奴の薬味、天ぷら、酢の物でも重宝だ。ウチでも5、6年前には栽培していた。写真はその当時のもの。



最近はあまり聞かなくなったが、昔は「ミョウガを食べるとバカになる」とよく云われていた。どんな根拠かとネットで調べてみた。学術的な根拠はないようだ。釈迦の故事に由来するようだ。釈迦の弟子に記憶力の乏しい男がいて、自分の名前すら忘れてしまう。そこで名荷(みょうが:名札のこと)を首にかけさせたが、そのことすら忘れてしまった。そこで名荷と茗荷が同音のことから、このような言い伝えが生まれたとされる。


先日配信されたメルマガに相田みつをの詩で人生が変わったという投稿があった。大変含蓄のある言葉だ。その要約。



投稿した人は親しい友人・知人のみを対象にミニコミ誌を発行していた。ある会合で知り合ったAさんから、自分もぜひ読みたいと便りをもらった。正直嬉しかった。「読みたい」という人に読んでもらえるのがイチバンだから。「感想下さいね」と一筆箋を同封して送った。


ところが、二年経っても返事が来ない。「返事待ってます」とメッセージを入れるようにもなった。そんなある日のこと、ごく親しい知人にこのことを愚痴っぽく漏らしてしまった。すると翌々日、大封筒で便りが届いた。開封すると相田みつをさんの『日めくりカレンダー』が入っていた。添えられた手紙には、ただ一言「このカレンダーの21日のところを読んでみて下さい。」とあった。

      「あんなにしてやったのに『のに』がつくとぐちになる」

ドキッとして、青ざめて、冷や汗が出て、目からウロコがぽろりと落ちた。一事が万事、見返りを期待してする行為は、結局自分が苦しいだけだ。この日から、その投稿した人の食卓には一年中21日のカレンダーが掛かっているという。


そうは云っても、「こんなに応援しているのに、どうなっちゃたんだドラゴンズ」とグチのひとつも出る。