謎の文字


9日間連続の好天気。穏やかな陽気に誘われてシラタマホシクサの自生地を訪ねた。一瞬目を疑った。こんなにも群生が広がったのだ。遠目には「白玉星草」の字の如く満天の星空のように見える。高い山にガスがかかったような状態にも見える。あるいは、草むらがうっすらと雪化粧したかのようにもみえる。


夏の終わりから爽やかな秋風が吹くころまで、湿地に次々とかわいらしい白い球形の花が咲く。その名はシラタマホシクサ。白色の球形の花を白玉に例えたところからのネーミングだ。白玉が金平糖(コンペイトウ)に似ているところから「金平糖草」ともいわれる。



このシラタマホシクサ、伊勢湾や三河湾に近い中部地方のみの固有種で、個体数が減少して環境省レッドリストに掲載されている。原因は湿地の開発や、湿地が乾燥地へ変化することによる環境の変化とのことだ。



地元のシラタマホシクサの自生地で今が盛りと咲いている。三好カントリーの東コースと西コースの間に境川の水源長田池がある。その下流およそ500m丘陵の崖下に50坪ほどの湿地だ。三好ヶ丘駅から歩いても15分ほどの距離だ。丘陵が宅地開発されたとき湿地が枯れてシラタマホシクサは絶えたと云われていたが、この5年ほどの間に湿地が蘇り、このように咲き始めたようだ。


5年くらい前に生涯学習講座で初めて訪れた時は2m四方くらいの群生だった。それが、今では50坪ほどの湿地の7割くらいまでに広がっている。一時フェンスが倒されたりしていた時もあったが、みんながその気になれば自然は蘇るものだ。



生涯学習講座で8回シリーズの「韓国再発見」を受講中だ。先だって「ハングルの成り立ち」の講義があった。講師は在日コリアン2世の李先生(女性)。「へぇ〜」の連発だつた。「ハングル」は韓国語ではなく、韓国語の文字であること。「ハングル」は人為的に科学的に作られた表音文字であること。ユネスコの世界記録遺産に登録されていることなど。


「ハングル」はローマ字のように子音のパーツと母音のパーツを組み合わせて書くのでローマ字とほぼ同じ音を表すことが出来る。基本的には「ハングル表」を見ながら自分の名前くらい書ける。(右の写真)幼児が自分の名前を書くことが出来た時と同じような感動だ。



これは、ハングルではないみたい。日本人に読ませたら誰一人読めない。外国人に読ませたらほとんどが読めた。他人の車の助手席に乗って車内のテレビをチラッ、チラッと見ていただけなので詳しい事はわからないが、この「謎の文字」が流行っているそうだ。


左の謎の文字は「HEY GUYS(やあみんな)」と書いてあるそうだ。アルファベットのフォント(書体)、つまり崩しアルファベットのようだ。これが、ハングルと何の関係があるか? いや、関係ない。大和民族にはハングルも英語も関係ない。ただ、心配しているのは日米韓合同軍事演習の必要性がますます高まっているのに、「ハングル」や「謎の文字」で意思疎通がうまくはかれるか心配だ。