「コトの本質」を見極める


週末の3日間くらい暖かな日が続き、週明けのこの4日ほどは寒い日が続く。「三寒四温」ならぬ「三温四寒」だ。この「三温四寒」やら「三寒四温」を繰り返して行くうちに本格的な春がやって来るだろう。あす3日が節分、あさって4日が立春。暦の上ではもう春だ。ウチから見下ろす四つ池南の菜の花畑からもほのかに香る春の気配だ。



国会が開会中とあって、連日その内容が報道される。国会ウォッチャーでもないから、専門的なことは別として熊さん八っぁん的な庶民目線でみて、国会の先生方は党利党略が優先して「コトの本質は何か」を見極めないで議論をしているような気がしてならない。


天皇の「譲位」問題がいい例だ。皇室関係のルールを変えるのは皇室典範を変えるのが筋であることは当然。それを変更しようとすると波及する問題が多くて時間がかかる。陛下からSOSが出ているのにそんな呑気なことはやっておれない。コトの本質は陛下の救出だろう。国家の基本にかかわる譲位は、決して政争の具にしてはならないのだ。



テロ等準備罪」もそうだ。共謀罪を盛り込んだ国内法を整備して、テロ組織に対する国際条約を締結することがコトの本質だ。締結してないのはG7国で日本だけ。国連加盟国の中でも11ヵ国だけ。確かに、弊害について議論すべきではあるが、戦前の軍国主義、密告社会につながるなどと、否定方向の議論が多く、前向きの議論がない。


反対するだけでなく対案を出す党に変身すると云って新しく代表になった党代表も、予算委員会で女性大臣に陰湿ないじめを仕掛けて存在感を示そうとしていたが、逆効果だろう。野党第一党の代表だったら、こんな次元の低い議論でなく天下国家を論じて欲しい。コトの本質を見極めることの重大さを教えてくれる国会審議だ。