ヒアリの侵入


雲が多く、時折雲間から日差しが漏れる程度の蒸し暑い一日。きょう8月10日の誕生日の花は「ヘチマ」とラジオ深夜便。ヘチマは10数年前、わが家でも栽培していた。地上から50cm位のところで茎を切って、容器に一滴ずつヘチマ水を採取した。それを薬局へ持ってゆくと殺菌・ろ過してくれる。
                                                   

カミさんは化粧水に使っていた。最近は、ヘチマ水を使わないから肌が荒れ放題。と当人いわく。ヘチマ水のせいでなくて、加齢のせいだと思うが・・・。また、秋に茶色くなった実を、水にさらして中身を取り除き、繊維だけにして、タワシを作ったこともあった。


名前の由来は、実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、これが後に「とうり」と転化。「と」は「いろは歌」で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で「へちま」と呼ばれるようになった。ヘチマは色々と話題に富んだ植物だ。



男の買い物は必要なものを必要なときに買うという極めて合理的な買い物の仕方だ。100円ショップやホームセンターで買い物をするときは、必要なものがどこに並べてあるか探すのに一苦労だ。先日、ホームセンターで店内をうろうろしていると、「アリ駆除剤」がズラリと並んでいるのが目を引いた。


先日来、クマさんの日記で「消えゆく生き物、侵入する生き物」をモチーフにしたカキコをしていた。ただいまお騒がせの「ヒアリ」が港湾施設だけでなくこんなところまで波及してきているのだ。しかし、一般の人がやみくもに駆除しようとするのは問題があるらしい。在来種のアリが死に、かえってヒアリが入り込む生態系の隙間をつくりかねないのだ。



外来種」と聞くと、海外から日本をめざしてやってくる迷惑な生き物と考えがちだが、逆のケースだってある。先日の新聞に出ていた。日本在来のコガネムシが米国で大発生し、農作物を食い荒しているそうだ。もっとも当の外来種たちにしてみれば、意図せず放り込まれた新しい環境のなかで、必死に生き抜こうとしているだけなのであろう。


危険な生物はヒアリに限らない。クマもイノシシもハチも怖い。ヒアリをめぐる水際作戦は役所や専門家に任せると同時に「人間ファースト」と「生き物ファースト」をどこで折り合いをつけるか議論を戦わせてもらわねばなるまい。熊さん八っあんでは手に負えない問題だ。