どこかにツケがまわってくる


台風18号からはまだ距離があるようで、日中は穏やかな秋晴れだ。ウォーキングにも野良仕事にも快適な日和だった。そんな平和な日常を朝イチにぶち壊わしたのが北のミサイルだ。何の法的拘束力を持たない国連の制裁決議の無力さがむなしい。人口2500万人ほどの小さな国が、これだけ暴走すれば、必ずどこかにツケがまわってくるだろう。


きょう9月15日は、「敬老の日」に比べると影は薄いものの老人福祉法にいう「老人の日」だ。祝日法で9月の第3月曜とされた「敬老の日」と違い、年ごとに日が動かない不動の日だ。八ッピーマンディの「敬老の日」になるまでは9月15日が不動だったものだ。


先生方の票集めのための八ッピーマンディ。そのために「敬老の日」が毎年動くなんて・・・と全国組織の老人会が動いた。妥協の副産物で9月15日不動の「老人の日」ができたが、有名無実なもののようだ。老人たちをダシに使って八ッピーマンディで票集めか。こんなことでは、先生方も必ずどこかでツケが回って来るに違いない。



きょう9月15日の誕生日の花はススキとラジオ深夜便秋の七草では尾花という。秋の月見のおそなえとして欠かせないものだ。中秋の名月十五夜)には収穫物と一緒に供えられるが、収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味がある。茅(かや)の名で屋根材に使われるほかにも、炭俵用、家畜の飼料用などにも利用される。イネ科ススキ属


10月半ばを過ぎると下の写真にあるようなセイダカアワダチソウの生い茂る風景はウォーキングの沿道上のあちこちに見られるごく普通の光景だ。それでも、気のせいかもしれないが、この写真以外の場所では一時に比べると人の背より高いような群生が少なくなったような気がする。その反面ススキが増えた気がする。



昭和40年代のセイダカアワダチソウは、その根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出してススキなどの植物を追いやるとともにモグラやネズミの糞尿を養分を取り込んで背が高くなったという。平成の頃になると、モグラやネズミが駆除されて土壌が痩せてしまった。                                   


他の植物が衰退してしまったことにより、セイダカアワダチソウはその根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質の影響を自らが受けて派手な繁殖が少なくなった。そして、繁殖の勢いの衰えた土地にはススキなどの植物が再び勢力を取り戻しつつある。これは、2年位前に緑化センターでの「季節の花めぐり」で先生から聞いた話だ。


へぇ〜、そうだったんだ! セイダカアワダチソウの伸びる勢いが衰えて見えたのも、ススキが元気よく見えるのも、まんざら気のせいだけでもなかったのだ。セイダカアワダチソウは他の植物の成長を抑制する化学物質を出して自らが成長したのはよかったが、そのツケが自らにまわってきたのだ。いい思いをしてほくそ笑んでいるとどこかでツケがまわってくるものだ。