新幹線台車亀裂に思う


きょう6日は二十四節気の「啓蟄」、冬の間土の下で冬ごもりをしていた虫たちが、春の気配を感じて地上に出て来る頃だ。一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなって来ることだろう。きょう3月6日の誕生日の花はショウジョウバカマラジオ深夜便。そういえば、去年の4月の初め、このショウジョウバカマの群生に初めて出会った。


瀬戸の山奥、岐阜県との県境に近いところだ。墓参りの道すがらに段々畑の畦道で山野草ウォッチング。三好丘近辺の田園地帯ではお目にかかれない山野草の宝庫だった。日陰になることが多い斜面にショウジョウバカマが群生している。ハルリンドウもあちこちで見られる。ショウジョウバカマは山地の湿った谷沿いの斜面や森林で見られる多年草



名前の由来をネットで調べる。ショウジョウは「猩々」と書き、中国の想像上の動物。大酒飲みで、猿のような顔をもち、毛は紅色。ショウジョウバカマは、花をこの「猩々」に見立て、葉を袴(はかま)に見立てた。葉は冬の間は紅葉し、暖かくなると緑色に変わる。ユリ科ショウジョウバカマ属。


JR西日本の新幹線「のぞみ」の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題は、製造元の川崎重工業が規定に反して、台車枠を薄く削り込んでいたという同社の謝罪会見が先週あった。亀裂を見逃し、運行を続けたJRもJRだが、台車は最初から強度が足りなかったわけだ。



同様な不備のある台車はJR西と東海で100数十両にも上るそうだ。「安全を確認しながら走らせて、順次新しい台車に交換する」という対応が発表された。一般利用者にしてみれば、記者会見でこんなことを云われたからといって、「はいそうですか」となかなか言えるものではない。                             


なにしろ1編成16両、千人以上の乗客を乗せた車両が時速200数十キロの速度で、ピーク時には数分間隔で突っ走るのだ。いくら、開業以来半世紀以上にわたって列車事故による死亡者ゼロを誇っていようが、この先も安全だという保障はどこにもないのだ。せめて、川崎重工、JR西、東海連名で新聞、テレビで「お詫びと今後の安全対策」告知を出すくらいしても良さそうなもんだと思う。