ニッカウィスキー


きのう同様真夏の様相だ。早朝の四つ池周回路に落花がポタポタと歩道を汚している。真夏の花と思っていたムクゲがもう咲いている。この花、「一日花」で早朝の3時頃に開花して夕方にはしぼんでしまう。それが、歩道を汚しているのだ。見上げれば、早朝のひんやりとした空気の中で、けさ咲いたばかりのムクゲが涼しげだ。今、咲いているのは八重のものだ。



きょう6月25日の誕生日の花はザクロとラジオ深夜便。わが家では夏から秋にかけて花が咲き、秋に実ができるのにヘンだなと思って良く調べたら、ラジオの伝えるのは普通のザクロ。わが家のものはヒメザクロといって、花や葉が小さく、花は遅めに咲くとのことだ。このザクロも4.5年前に絶えてしまった。



NHK朝の連ドラ、毎シーリズともほとんど見ているが、いまの「半分 青い」だけは故郷東濃地方の題材とはいえ、少女漫画みたいで、見ていない。BSの再放送「マッサン」の方を見ている。4年前の秋に放映されたものだ。その年は秋に2回の海外旅行や色々な行事で興味ある題材ながら見逃すことが多かったので、改めて見ている。


「日本のウィスキーの父」と呼ばれ、ニッカウィスキーの創業者である竹鶴政孝をモデルにして、スコットランドへウィスキーづくりの修行に行き、現地で知り合った妻とともに帰国して北海道余市でニッカウィスキーをつくるまでをドラマ化したものだ。



最近のウィスキーに関する話題がニュースとして報じられる。ウィスキーを炭酸水で割るハイボールの人気が再燃している上、日本産ウィスキーの評価が国際的に高まっているが、すぐに増産に応じられないのがウィスキーの泣き所と。一方、20年ほど前の焼酎ブームでウィスキー離れが起こった。このとき、原酒の仕込みを減らした影響から、今となって主力の「白州」や「響」の販売中止に踏み切らざる得なくなった。


今、ドラマではマッサンが現在のサントリーをモデルにした鴨居商店に見込まれてウィスキー工場の工場長として迎えられ原酒が熟成中のところだ。財務の担当からは早く商品化してカネを稼がないと倒産すると云われる。技術者のマッサンはスコットランドに勝る商品にするにはあと数年の熟成が必要と説く。



ドラマの舞台の昭和の初めも90年後の今も、いくら科学技術が進歩しても、ウィスキーつくりの悩みは何ら変わってないことがよくわかる。ウィスキーは原酒が熟成する、10年から10数年に及ぶ時の積み重なりを味わう酒といえよう。


マッサンは工場長の立場からは経営上のことは二の次で原酒を時間をかけて熟成するのが課題だっただろう。独立して「大日本果汁株式会社」を設立した時は、熟成するまで事業がもちこたえるを第一の課題としたようだ。そして、地元産のリンゴの果汁からジュースをはじめたという。大日本果汁の略、日果からニッカになってジュースが事業の支えとなったという。