フォトエッセー カラスウリ


台風13号は、この地からそれて関東地方へ。きのうはたった一日だけの猛暑日の中休みで、またじりじりと焼けつくような日照りの猛暑日が始まった。月曜日の中日新聞の「くらし面」の「暮らしの歳時記」欄に「夜の花」と題してカラスウリにまつわるフォトエッセーが載っていた。写真とエッセーの内容は以下の斜字体部分だ。



プロのエッセーはさすがにうまい。クマさんの日記にもこんな調子でカキコできたらとうらやましい。絵でも書道でも模写から始まるといわれる。そこで、そのエッセーを模写した。こんなエッセーにクマさんの撮ったカラスウリの写真、カミさんの描いた朱色のカラスウリの実。こんなフォトエッセーをやってみたいものだ。




昼間の熱気もいくぶん冷めてやれやれ、と気も緩む夕暮時。そんな時間になってはじめて咲く夏の花があります。都心でも思わぬところで咲く白粉花(おしろいばな)をはじめ、宵待草、夕顔と趣のある名が並びます。(中略)中でもカラスウリの花は飛び切り暑い夏の日に、山や野の斜面の暗がりで咲いています。


しかも花を開くのは夜とあって、意外と身近なところで咲いていても、なかなか気づくことができません。今年は運よく、山の斜面から庭に誘導したつるに白い花をつけてくれました。秋に朱色の実を実らせるまでは人知れず、夜の闇に静かに。そんなカラスウリの時間を邪魔するような後ろめたさを感じつつもレースのような花を生けてみました。明かりに光る水のそばで眺めているとカラスウリが星の形に見えてきます。


クマ追記
このような白い花のレース状の模様は受粉のため夜行性の蛾を引き寄せる標識としての役目のためらしい。「花」に対する考え方は人さまざまだろうが一般的には「花」といえば美しさ、華やかさを感じるものだが、このカラスウリと蓮は別格のような気がする。カラスウリは神秘性、蓮は荘厳さを感じる。秋に、縦長の実ができる。実を、烏が好んで食べることから「烏瓜(カラスウリ)」というのが名前の由来らしい。