期待外れ、小原四季桜


週末土・日は穏やかな秋晴れが続いたが週明け月曜は雲が主役だ。きのう11月11日は第1次世界大戦が終わって100年の記念日とか。1918年に終戦でその後、ナチスドイツをはじめとする国家主義が台頭して来た30年代の再来のように昨今世界中で自国第一主義が勢力を拡大していると夜のニュースでやっていた。なるほど、そんな気がしないでもない。

                            

11月11日と云うのは「記念日」の特異日だったようだ。記念日とかこの日にまつわる行事が20いくつもあると、報じていた。「土の日」「鮭の日」は「十」と「一」を重ねた文字からとか「サッカーの日」は11人と11人が対戦することから、あるいは囲炉裏に立てて焼く様子が「1111」になることから「きりたんぽの日」などのようだ。



春の桜、秋の紅葉は日本列島を彩る華やかな姿。これが同時に自然の姿のまま眺められるとは何と贅沢なことだ。「みわたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」(藤原定家)見渡したところ、春の花も秋の紅葉も美しくて趣のあるものは何ひとつない。ただあるものは、海岸の漁師の小屋だけの寂しい秋の夕暮れの景色だけ。と詠った藤原定家さんに見せてやりたい景色だ.。



午後、外出したついでに小原まで足を延ばした。里山を彩る紅葉と桜の織りなす幻想的な風景を楽しめるスポットが小原には3ヶ所ある。メイン会場のふれあい公園。駐車場はまばら、人出も大したことない。公園の回廊に出てその理由がわかった。桜は盛りが過ぎ、かえでの紅葉は一部だけだ。桜と紅葉のハーモニーがかみ合わない。メディアも取り上げない。人出も少ないはずだ。


2番目の画像は9年前の11月17日に撮ったもの。桜は満開、かえでは紅葉のピークでその織りなすハーモニーがすばらしい。ほぼ同じアングルできょう撮ったのが冒頭の画像だ。駐車場の誘導係のおじさんも手持ち無沙汰で、話しかけてくる。今年は台風の影響だろうと思うが、桜が早く咲き出してしまった。かえではまだ10度を下回る日が少ないので、葉っぱの青いのも多い。両者のピークが一緒になることは難しい。と。



このふれあい公園から5kmほど岐阜県寄りに川見(せんみ)四季桜の里がある。川沿いの一山全体が桜とかえでの織りなすハーモニーであるはずだったが、行って見てがっくり。桜はほとんだ終わって全山銀髪どころか、ゴマ塩頭の様相だ。駐車場に車を入れることもなく引き返した。毎年、今頃ローカルニュースやら、新聞のローカル版で話題になるのに、今年は音沙汰ないはずだ。期待外れの今年の小原。