上品な下ネタ


曇り空、冷たい北風、午後からは時折日差し。初冬らしい日になった。5月の終わりから咲き続けていた歩道沿いのランタナもほとんどが黒い種に変わってしまった。半年間、何の手を加えなくてもわが家の門前に彩りを添えてくれていた、”お利口さん”。ほとんど木質化した茎を伐採、半年間の休養を与えてやった。


きょうの中日新聞の社会面。見出しは「愛知の全県立校 トイレを洋式化」。県立校のトイレは1万3千基、うち洋式化は6千基にとどまっている。2019〜23年度の5年間で100%達成を目指しているとのことだ。へぇ。一般家庭と比べると相当遅れている。これには、何かからくりでもあるのでは?と勘ぐりたくなる。


公共事業の予算は成果が見栄えする大型の箱もの=大手ゼネコンに偏って、学校のトイレの洋式化などの小物は隅に追いやられてきたのではないだろうか。地方の中小事業者振興対策のためにも、大いに進めてもらいたいものだ。



トイレといえば、その使い方の男女逆転のすすめがアチコチで聞こえてくる。1年以上前だと思う。朝のラジオでやっていた。ある衛生陶器メーカーのアンケート調査で、自宅で小用を座ってする男性が33%あった。5年前の調査からおよそ10ポイント増えている。年代別では50代が最も多い。洋式トイレの普及とトイレ掃除をする主婦の発言力が強くなったことが原因だと思う。その時、女性パーソナリティーも自分の夫に掃除をする身にもなってくださいと言っていると話していた。



かつて読んだ永六輔の「庭説法」の中で、永さんはいざという時の女性の立ち小用を奨励している。震災の直後、泌尿器の病気が急に増えたそうだ。トイレを我慢する。膀胱が大きくなる。尿道が広がり雑菌が入り膀胱炎になる。そしてさらに腎臓に上がり腎盂炎をおこす。


女性の立ち小用を若い人たちは、おばあさんから伝統を受け継いでないから抵抗があるかもしれないが、いざとなったらそれができるとできないが、健康にかかわってくる。そして、互いに見て見ぬ振りすることも大事なこと。と云っている。永さん死して女性用立ち小便器(サニスタンド)を残した。アムステルダムスキポール空港にあるという。かの地で好奇心の強いクマさんでも、この写真を撮ることは憚れた。(今、改築中の国立競技場の地下にもあったといわれる)



シモの話だけど、これは、単なる下ネタではなく、夫婦円満・丈夫で長生きのためになる真剣なる上品な下ネタだろう。

※ 画像は古代アンデス文明展展示品