年惜しむ心うれひにかわりけり


風が強く冷たい冬晴れの天皇誕生日のハッピーマンデー、3連休の最終日。この連休中、色々な意味での節目があった。22日の土曜は、いつになく暖かな冬至だった。ほとんど暖房もナシで終日、年賀状作り。終活年賀状だ。毎年新年の挨拶を交わしていた内の三分の二の人達に「今年で以て・・・」とした。ちなみに日の出6時57分、日の入り16時45分。


23日の日曜の天皇誕生日。平成に入って30年、歳末のこの日はわれわれの生活の中に収まってきた。クマさんがこのみよしに越して来たのもこの連休を利用してのことだ。今年で23年になる。そして、われわれは恒例の天皇陛下の記者会見に触れ、ゆく年をしみじみ振り返って来た。とりわけ、今年の会見ではかねて口にしてこられた心情をひときわ強く語られたように思える。師走にものを思わせる天皇誕生日も今年限りだ。



雨模様の日曜の午前中、神社の門松造り。すっかり、新年を迎える準備が出来た。毎年思うことだが、若い人がこうした勤労奉仕に出てこないことに一抹の寂しさと不安を感じる。


日曜の夜、トヨタホテルでの「森昌子クリスマスディナーショー」にカミさんと行った。今年は金婚式の年で、娘たちが一緒に旅行に行ったらと盛んに勧めるが、カミさんが乗り気でないようだ。せっかくの節目の年も暮れようとしているので、これならどうかと2.3日前にチケットを置いて行った。娘たちに感謝。




12月22日の誕生日の花はポインセチアラジオ深夜便が伝える。この花先週アップしたばかりだ。きょうは、昨年にアップしたもっと大きなポインセチアが登場。メキシコ原産の観葉植物。花は上の写真にあるようにあまり目立たない。。その花の蕾を包んでいた葉を苞葉(ほうば)といいそれがが赤く染まるのが鑑賞の対象となる。その赤さはキリストの血の色に例えられる。トウダイグサ科トウダイグサ属。


去年の今頃は、日頃顔突き合わせている男女3人が骨折で市民病院に入院していた。年末に際し、「いつ、わが身に振りかかってもおかしくない」と気を引き締め新年を迎え、早々にわが身も肺炎で入院してしまった。また巡り来た年末だ。来年こそは心憂うことのないようにしたいものだ。



終活年賀状に始まり、師走にものを思わせる最後の天皇誕生日、門松造り、転居23年記念日、金婚式記念ディナーショーと中身の濃い2日間だった。それにつけても、難解といわれるこの一句。「年惜しむ心うれひにかわりけり」高浜虚子 。「年惜しむ」が歳月が過ぎて行くことを惜しむことと1年が暮れて行くことを惜しむことを掛けて考えれば何となくわかるような気がする。後期高齢者ならではの感慨か?