幼児虐待に思う

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1週間ほど前に北陸地方に「春一番」が吹いたというのに、この地方では空は青くても肌を刺すような北風の日が続く。「東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」菅原道真 この歌のように春の東風が待ち遠しい。

 

ラジオ深夜便によるときのう2月11日の誕生日の花はマンサクだった。2月の終わりから3月の初めにかけて丘陵の尾根筋の畑でしばしば見かける。せいぜい人の背丈ほどの高さだが、豊田・藤岡の緑化センターで同時期に見かけるシナマンサクは3m近い樹高のものだ。

 

名前の由来が面白い。春に他の花に先駆けて咲くので ”まず咲く花”ということから、だんだん転化してマンサクになったらしい。また、花がたくさんつくので「豊年満作」から命名されたとも。細長いひも状のちぢれた花。黄色が鮮やか。赤い種類のものもある。 満作科マンサク属。

 

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千葉・野田市の小学4年生の女児が自宅で死亡した事件。連日新たな、そして痛ましい事実が報じられる。自分を愛してくれるはずの親から受ける暴力、救いを求めた大人たちの裏切り、だれも助けてくれないと悟った時の絶望・・・。ほんとに心が痛む。

 

「もうおねがい ゆるしてください」。ひらがなで綴った文章を残して亡くなった東京・目黒の女児の事件からまだ1年も経ってない。この二つの事件からこんなことが見えてきた。

 

●両親の虐待は家庭の中で起こる。家庭の中には「民事不介入」が原則の警察も児童相談所もなかなか入れるものではない。警察と児相との連携が肝心であることは当然だが、メディアも一般市民も警察・児相に過度の期待をし過ぎではないだろうか。

 

●日本の生活様式は西洋化したが、精神的な風土としての「家族制度」が脈々と続いている。親権の力が大きい。子は親の所有物。子どもの権利より親権が優先している。多治見のブログで裁判官OBのI君がカキコしていた。検察官には親権の剥奪権がある。その機能の重要性見直すべき。と。

 

●なんだ、かんだと云っても「子どもは社会で育てる」これが原点だろう。