平成の間No.1を守った商品

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布団干しには最適な晴れ間が広がった静かな日曜。耳目に届くニュースは非常やら異常の事態ばかりだ。トランプ大統領の国家非常事態宣言。己の目論む予算を通すためにこの宣言。これでは、米国の民主主義が非常事態だ。

 

英国のEU離脱を決めた国民投票。離脱期限が来月に迫っているのに、何も決められず世界中がやきもき。これでは、議会制民主主義を無力化させた英国の非常事態だ。辺野古での埋め立ての賛否を問う沖縄の県民投票。日本からの独立を問う投票ならわかるが、埋め立て云々ではまったく税金のムダ使い。異常事態だ。

 

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朝の連ドラ「まんぷく」がいよいよ佳境に入って来た。万平・福子夫婦が試行錯誤の末にやっと即席麺の完成にこぎつけた。ときは昭和33年のこと。台湾出身で即席ラーメン「チキンラーメンカップ麺「カップヌードル」を開発した安藤百福氏をモデルにしたドラマだ。

 

即席ラーメンが世に出回り始めた頃、カレーもハウスやらSBなども出回った。大学2年の昭和36年頃だった。ハウス食品がラジオのコマーシャル出演者をリスナーから募集した。応募、採用され銀座の電通のスタジオで録音した。謝礼はカレー1ケース12個。

 

高度成長時代、三種の神器とともに生活様式も変わり、即席麺やカレーが簡単にわれわれの口に入るようになった。昭和の時代のヒット食品といえるだろう。昭和もバブル景気の時代から平成にかけてはスーパー、コンビニが隆盛品種も多様になった。

 

 

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一昨日の日経電子版に「平成の間1位を守り続けた商品」と題して、同社の膨大なデータに基づいて食品や飲料などのランクづけをしていた。日頃スーパーやコンビニに行かないわれわれにも馴染みの商品が名を連ねている。

 

 

●生めん・ゆでめん 「マルちゃん焼きそば」 ●乾めん 「揖保乃糸 上級品」

●滋養強壮ドリンク 「オロナミンC」    ●和風調味料 「ミツカン味ぽん

●麻婆のもと    「麻婆豆腐の素」 ●紙パック紅茶「森永リプトンレモンティー

●茶漬けのもと   「永谷園お茶づけ海苔」

 

連ドラ「まんぷく」の主人公のモデルとなった安藤百福氏が、即席ラーメンがヒットした要因を3つ挙げていた。第1はチキンラーメン発売と同じ時期にスーパーマーケットが加工食品を大量販売する流通システムを確立しはじめたこと。

 

第2はテレビコマーシャルが効果をあげたこと。第3は消費者が食事に簡便性を求めるようになったこと。当然のこととはいえ、「平成の間1位を守り続けた商品」は皆前述の3要因をクリヤしている。流動する情勢を見極め、打つ手を変えることが要求される昨近、守り続けることもまた大変だ。