明暗分けた引退表明

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寒の戻りの週末だった。今年初の20度越えした先週の水曜から5日後のけさ、この地では毎年ソメイヨシノに先駆けて咲く高遠のコヒカンサクラをウォーキングの際に観察。5日前は1.2分咲きだった。けさは日当たりのいい上の方の部分の五分咲きといったところだ。寒の戻りが影響したこともあるだろう。

 

土曜のウォーキングで観察したところ、四つ池のソメイヨシノは依然として蕾固し。緑丘小学校西の遊歩道の桜並木。およそ600mの両側に並ぶ桜のトンネル。ソメイヨシノがほとんどでまだ蕾固し。わずかながらあるオオシマサクラのうち、日当たりのいい場所ではチラホラ咲き始めている。ここにも、寒の戻りの影響が見られる。

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ラジオ深夜便によると、きのう3月24日の誕生日の花はムスカリだった。いま、わが家の庭では鮮やかな青紫のムスカリが春の花壇を彩っている。今年の初咲きは1月30日だった。丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌がある。植えっぱなしでも毎年よく咲く。ゆり科ヒヤシンス属。

 

先週は明暗がはっきりする二つの引退表明があった。ひとつは、21日春分の日イチローだ。日頃は左寄り報道で知られたメディアも右寄り報道で知られたメディアもこぞって、一様に賛辞を送っているのは気持ちいい。彼は、右投げ左打ち。そこまでファンサービスに徹してる!?

 

「タイミングの達人は引退も最適な時を選んだ」と米紙はこんなコラムを掲載したという。引き際の鮮やかさに感銘を受けるのは洋の東西を問わないものだ。このイチローの引退表明とは逆に何とも後味の悪いのが竹田JOC(日本オリンピック委員会)会長の「退任」表明だ。イチローの2日前の19日のことだ。

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報道されるのは上面(うわつら)な部分だけ。推測の域を脱しないが、こんなことが読み取れる。東京招致に関わった招致委員会には民間の電通が主体となって官僚が出向していた。招致委員会の議長は元総理。政官財界の連中は元御公家様の竹田会長に泥を被せて総退散したのではないだろうか。

 

報道されるのはまるで竹田会長の独断専行のようにうつる。そして、19日の表明は6月に任期が切れるから、そのとき「やめる」意思表示。「辞任」でも「解任」でもない。

ほとぼりがさめたら、名誉会長になってもらうから。と後ろで糸を操っている者がいるに違いない。イチローのそれと比べたら実に不可解で、後味の悪い引退表明だ。