白いスミレ&紅いモミジの花

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雨上がりの週明け。日差しは春そのものだが、風が冷たく強い。桜の花を散らすどころか、竹藪を大きく揺らしているほどだ。桜がほぼ散り、新緑が目立つようになり春の深まりを実感する。家庭菜園のシンボルツリーのケヤキ。「正月ビフォーアフター」の写真でもそれを立証している。

 

花にまつわる話題ふたつ。

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一つ目は白いスミレ。花の名前が色の名になっているほどだから、スミレの花はスミレ色に決まっていると思い込んでいた。土曜日のウォーキング。東名高速の側道沿いの道端で同行者が見つけた。白いスミレだ。昨年足助で白いカタクリの花に出会った。奇跡の花と言われるほどのレアもんだった。ひょっとしたら、このスミレも・・・。期待した。

 

ネットで調べてがっかり。アリアケスミレというそうだ。日本全国の低地の湿った水辺や道端に生えている。特徴は地上茎が立たないで花柄や葉が根元から出る。名前の由来は白色から紅紫色まで変化に富む花の色を有明が未だ空にありながら夜が明けること)の色に例えたことから。

 

なぁーんだそうか。がっかりだ。クマさんは、どこかの大臣とちがって「がっかり」発言してもクビになることはない。ホントにがっかりした。

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 先日しだれ柳の花のことをカキコした結びは次のような内容だった。「しだれ柳にしてもモミジ、カエデにしてもそれらの花の存在感があまりにもない。しかし観察してみるとなんとなく愛おしい存在になるものだ」そこで、モミジの花の観察。

 

いま新緑が美しいモミジ。この時期だと新緑の若葉の中に花の紅色が混じっている。紅い小さな花弁から白い雄しべが飛び出している。5月下旬ころになると翼果(よくか)と呼ばれる羽根をつけたような果実が紅く色づいてくる。

 

紅葉が終わり、葉が落ちる頃、竹とんぼのような羽根状の茎元二つのふくらみの中にモミジの種(実)ができた翼果は風に飛ばされ、くるくる回りながらより遠くへ運ばれて行く。種(しゅ)を絶やさないための自然界の営みにはただ驚き入るばかりだ。上右の写真は6年前の秋に撮ったもの。