働き方改革あれこれ

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月曜の夜から火曜の朝にかけては、まさにメイストーム春の嵐」だった。庭の幹の細い木々は今にも倒れんばかりの揺さぶられようだった。テレビに映し出される北海道での砂嵐の模様は、北海道のどこに砂漠があったかと疑問を持ったのはクマさんだけではなかったと思う。

 

月曜日の中日新聞「くらし歳時記」は忍冬酒(にんどうしゅ)を取り上げていた。初夏に咲く花には甘い香りを放つものが多く、スイカズラもそんな花のうちのひとつだ。水を吸う葛の意から「吸葛」となった。漢名で「忍冬(にんどう)」とも書く。 
 

このスイカズラの茎や葉を材料にしたリキュールはこっくりとした甘みのある「忍冬酒」と呼ばれる藥酒で徳川家康が好んだと云われる。家康が長生きしたのは、この薬酒が一役科買ったともいわれれる。

 

ウォーキング沿道にある雑木林では大型連休が終わった頃から、人の背と同じくらいの高さのスイカズラやガマズミなどの低木の白い花が人目をひいている。ありふれた、ごく普通の花木のつもりでいたが、スイカズラは家康ご用達藥酒の原料、新聞の「くらし歳時記」に登場。意外に存在感のある花だ。

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来年は高校の同窓会の当番幹事が回ってくる。毎年幹事をする者にしたら一体いつまでやるのか?再来年には80歳になる。そんな気持ちだ。そこで、一計を案じて来月開かれる今年の会でアンケートをとることにした。その冒頭の枕言葉を次のように書いた。

 

「人生百年時代」と言われる昨近です。私たちの同窓会もこのキャッチコピーにあやかって10年20年先まで続けたいものです。しかし、現実を見れば「目が見えん」「耳が遠い」「車の免許証を返納した」。会に出席して旧交を温めることはしたいが、世話役までは務まらん。これが結構多いです。・・・・・・

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先週「働き方改革」の政府方針が示され各紙が取り上げていた。<年を取ったらキョウイクとキョウヨウ>教育と教養ではない。「きょう行く所」と「きょうの用事」が大事。ということ。これをもう5年延ばそうということだ。

 

つまり、今の制度では、希望者は65歳まで会社勤めができる。これをもう5年延ばそうというのだ。70歳まで働ける機会の確保を、企業の努力義務とする。ということなのだ。(行く行くは努力義務の「努力」がはずれ「義務」化するだろう)

 

元気な年寄りが増え、「高齢者」を年齢で区分けする意味が薄れつつあるのではないだろうか。働きたい人が働ける仕組みを整えるのは時代の成り行きだろう。定年と同時に、趣味やボランティアに軸足を移す人がいても当然のことだ。余生の使い道は社会から強要されるものではないと思う。

 

80歳を機に同窓会の運営も「働き方改革」しようと思っている。