人生いろいろ、終活いろいろ

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このところ朝4時には東の空はもう明るい。夕方は7時を過ぎてもまだ明るい。気がつけば、あす6月22日は夏至だ。一年で、昼間が最も長く、夜が最も短い日だ。まだ梅雨の真っ最中というのに、真夏日が2日続き、きょうも続きそうで、3日連続になる。

 

ウォーキングも最近は日陰の多い木立沿いの夏コースだ。豊田市との市境沿いに約1km木立が続く。ここを2往復するのが、我らの夏コースだ。5月は風にそよぎ、6月はうっそうと茂り、梅雨のあける7月には深い影を落として緑陰をつくり、涼風と木漏れ日が揺れ、時にはリスがクルミの木で出迎えてくれる絶好のウォーキングコースだ。

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2年ほど前の日記に「卒婚」のことをカキコした記憶がある。結婚を卒業する。つまり、シニア世代の夫婦が別々に暮らすなどして、自由に新しい生活を始めることを「卒婚」と称するそうだ。これが新しいライフスタイルとして芽生え始めている。それを実践している夫婦が麻雀仲間にふたりもいる。じつに、生き生きしている。そんな、カキコだった。

 

 戦後70年以上も経つと「家制度」も脆くも崩れ「結婚」「葬式」など家制度の核心をなしていたもののスタイルが大きく変化した。まさに、「人生いろいろ、終活いろいろ」といったところだ。その中のひとつとして前述の「卒婚」があり、これからカキコしようとしている「死後離婚」があるといえるだろう。

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 去年だったと思うが朝日新聞デジタル版に載っていた。夫の死後、義父母の介護や夫の兄弟姉妹との付き合い。あるいは、夫の両親の墓や、空き家である実家の管理。それらのことは遠方であるほど難しい。そこで、いっそのこと配偶者の死後、配偶者の血族である「姻族」との関係を断ち切って、さっぱりしようというのが「死後離婚」だそうだ。                                       

 

結婚してできた配偶者の血族との姻族関係は、離婚すれば自動的に終わる。しかし、夫か妻の一方が亡くなった場合、関係を終了するのには役所に「姻族関係終了届」を出す必要がある。役所から受理証明書をもらえば「死後離婚」成立だ。2015年度で全国の受理件数は約2800件で10年前の1.5倍だという。結婚も離婚もサインとはんこでビジネスライクに割り切る。何と味気ない人生だろう。

 

法的手続きをとったから後は知らん。新しいライフスタイルだからといって、万事それで済むならそんな楽なことはない。人は皆感情を持っているのだ。自分は5年前亡くなった長兄の長男と話し合って決めた。勿論、その当時「死後離婚」なんていうことは知らなかった。そして、墓仕舞いは自分がするとして、既に済ました。彼は、実家の空き家の管理に責任を持つ。と。これが、図らずもカミさんから「死後離婚」させられることを防ぐ布石になったかもしれない。