「まっ、いいか」ウィルス

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週末に東海地方に上陸した台風6号。おかげで土曜の夜の地域の夏祭りは中止。昨年は台風12号の接近で中止。2年続きの台風来襲による夏祭り中止。これも、異常気象のせいだろうか。なにはともあれ、梅雨があけた。庭も畑も草が伸び放題。この暑さの中での草むしり。想像するだけでもぞっとする。一難去ってまた一難だ。

 

先日の日記に吉本興業のスキャンダル。たかが芸能ニュースにメディアは時間を割きすぎていないか。とカキコしたが、クマさんの見立ては間違っていた。時間の経過とともに闇の中が見えてきた。雇用契約問題、収入分配率問題など社会問題化しつつある。個人事業主とそれらを束ねる本部との問題、コンビニ騒動と似た一面もある。

 

6月28日の日記で、もう咲いているムクゲを取り上げたが、先週の金曜26日の誕生日の花がムクゲラジオ深夜便が伝えていた。ウォーキング沿道では街路樹として3~4mもあるものや、もっと小ぶり庭木としてのものを見かける。7月から10月にかけて白、紫、赤などの美しい花をつける。

                                        

 朝花が開き、夕方にはしぼんでしまう一夜花もあるが、そのまま翌日も開花し続ける種類もあるようだ。あおい科フヨウ属でハイビスカスとは同科同属で当然とはいえ花がよく似ている。家庭菜園では同科トロロアオイ属のオクラも灼熱の太陽の下で涼しげに咲いている。

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いつぞや、地域健康講座で認知症の進行度合いを自分でチェックするシートが参加者に配られた。「きょうの日付」をいうことからはじまり、「外出の機会が減った」とか「まっ いいか ということが多くなった」など10数項目あった。

 

 「まっ いいか」が最近ホントに多くなった。数年前までは、豊田の花火も地元三好池の花火もご近所さんたちとよく見物に行った。きのうの日曜に行われた今年の豊田の花火は地元のケーブルテレビで中継するから「まっ いいか」で済ましてしまった。

 

 我が家では毎年夏の土用が過ぎてカラッと晴れた日に3日3晩梅干しの土用干しをする。今年は長梅雨や台風のせいもあって、まだやってない。カミさんいわく。今年から梅干しは小粒なもので、量も少なくした。干すのも3日3晩はやめた。からっと晴れた1日で「まっ いいか」。

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  我が家は「まっ いいか」ウィルスに侵され始めた。夏の二大風物詩「花火」も「土用干し」も台無しだ。スポーツ観戦、音楽鑑賞と同様、花火も現場でライブで立ち会うことの素晴らしさがわかっているだけに「まっ いいか」で済ますのは始末が悪い。梅の土用干しも3日3晩丹精込めて仕上げたものの良さを知っているだけに「まっ いいか」で済ますとは如何なものか。

 

 「まっ いいか」ウィルスはタチが悪い。完全に駆除は難しい。これ以上進行するのを抑えるのは本人次第だろう。ストップザ「まっ いいか」。

 

江戸時代の俳人、瀧瓢水(たきのひょうすい)の句が「まっ いいか」を戒めている。

         浜までは海女も蓑着る時雨かな

この句は、海女はやがて海に潜り身体は水に濡れてしまう。しかしそうであっても、せめて浜までは時雨で身体を冷やさぬように蓑を着て我が身体を思いやるという海女たちの姿を詠ったものだ。 肝に命じておこう。