ママコノシリヌグイ

f:id:mikawakinta63:20190918213118j:plain
f:id:mikawakinta63:20190918213153j:plain

明後日20日はもう彼岸の入りだ。「暑さ寒さも彼岸まで」というくらいだから、真夏日ラッシュもいいかげんに手を緩めてくれないものか。ウォーキング沿道の野に生息する生き物たちも、最近は木陰で出会うことが多いような気がする。いつまでも暑いからだろう。キジが、蛾の幼虫が外敵への警戒より、涼しい木陰を優先しているようだ。きっと、三好丘が平和だからだろう。

 

ラジオ深夜便の伝えるきょう9月18日の誕生日の花はゲンノショウコ。夏から秋にかけて山野や道端で普通に見られる多年草。昔から下痢止めの薬草として有名で、名前の由来は煎じて飲めばぴたりと効くところから「現の証拠」と名付けられた。

 

茎は約30-40cmに伸びる。花はピンクと白がある。ドクダミ、センブリなどと共に、日本の代表的な民間藥。風露草(ふうろそう)科。フウロソウ属。

f:id:mikawakinta63:20190918213455j:plain
f:id:mikawakinta63:20190918213522j:plain
f:id:mikawakinta63:20190918213546j:plain

雨上がりの早朝、、家庭菜園東の林へ栗拾いに行った際、林に入る土手一面に可愛らしいピンクの花が咲き乱れていた。近づいて見るとママコノシリヌグイだった。野の花のネーミングでこれほど凄まじい名を持つ花も珍しい。蚊の大群の来襲で、栗はとらず花の写真だけ撮って逃げてきた。

 

今朝の中日朝刊一面トップ記事は「目黒女児虐待死 母親に懲役8年判決」の文字がデカデカと。5歳の女児がノートに書いた例の「もうおねがい ゆるしてくださいおねがいしますほんとうにおなじことはしません ゆるして」は善良な市民の涙を誘ったあの事件だ。

 

f:id:mikawakinta63:20190918213821p:plain
f:id:mikawakinta63:20190918213847j:plain

ママコノシリヌグイのネーミングは、茎にびっしりと下向きのトゲを持ち(写真では白く写っている)、継母が継子の尻をこれで拭いて継子いじめをする例えに付けられた名である。 昔はトイレットペーパーの代わりに木の葉やフキの葉が使われたが、こんなトゲの多い植物で拭かれると言う継子いじめの例えに使われるとは可哀そうな花である。しかし手折ろうとすれば、鋭いトゲの逆襲が待ち構えている。手折ることはやめて写真で撮った。

 

植物の名前どころか今や社会問題化している”子供への虐待”。”嫁と姑“と並んで昔も今も変わらぬ永遠のテーマであるようだ。