「最大のよろずや」ネット

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「暑さ寒さも彼岸まで」のお彼岸から、もうやがて1ヶ月になるというのに、けさの冷え込みで「そうだ、衣替えをしなければ・・・」とようやく本格的な季節の変わり目を思い起こさせられる時季となった感がする。

 

大学生(昭和35~39年)の頃春と夏の休みに故郷多治見に帰省して、実家の家業の手伝いで駅へはフリーパスで出入りしていた。、多治見駅鉄道弘済会売店を始めた。何十年も後にこれが日本でのコンビニ第1号だったと知った。

 

大手のコンビニの店舗が各地に生まれていた時代には、「現代版よろずや」だと云われていた。クマさんは、むしろ駅の売店が街のあちこちに進出したという感じを抱いていた。ただ、高度成長期に入る前の時代に薪炭商(薪や炭など燃料を売る店)がガソリンスタンドの変わってゆくように、よろずやがコンビニに変わってゆく時代の流れもあっただろう。

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 気がつけば、ここ数年の顧客のニーズの多様化によって、現在のコンビニは買い物に便利な店というだけではない、それ以上のものになっている。24時間明かりがついている施設として、緊急時や災害時に頼れるコミュニティーのインフラとして、コンビニは日常生活の不可欠な存在になった。求められている役割は、今までにないほど大きく拡大している。

 

そんなコンビニ頼みの生活も、令和の時代になって変化を迫られている。中島みゆきの歌♪そんな時代もあったねと / いつか話せる日がくるね・・・・まわるまわるよ時代はまわる。

 

不採算店を中心にセブンイレブン約1000店が2020年度までに閉鎖・移転されるという。人手不足に加えて、ネット通販の普及が背景にあるらしい。実際、いまやネットこそ最大の「よろずや」だろう。