異文化探検 中国・上海

悠学カレッジの異文化探検とは違って自ら上海へ3日間ほど乗り込んで探検をした。3月になったらフランスにいる孫に会いに行く予定でフリータイムのあるツアーに申し込んでおいたが、カミさんが8日間ものツアーは体力に自信がないと言い出して結局、この上海に計画変更。 レギュラー選手の休場による代打出場での探検だった。


10数年前にも行ったことがあるが、今回訪れてみて目に飛び込む風景はまるで別世界のようだ。しかし、よく目を凝らしてみると10数年前とまったく変わらない風景もある、ある。


     ◆ 超格差社会

 まず、度肝を抜かれるのは空港から地下鉄の終点までの35kmを最高速度430kmで7分のリニアモーターカー

    


 2010年の万博を前に不動産バブル。高層ビルはほとんどがマンション。小金持ちがマンションの転売を繰り返して
 利ざやを稼ぎ、富むものはますます富み、内陸部から職を求めて出てきた者は低賃金にあえいでいるようだ。

    


          


 よ〜く、目を凝らしてみると10数年前とまったく変わらない街頭風景。朝、出勤前に街頭の屋台での朝食風景。
 10時過ぎていたので客は少ない。日本のお好み焼きのようなもの。10数年前のときは買ったら新聞紙に包んでくれ  た。いまは、さすが新聞紙でなくビニールの袋だ。
 傘の修理屋さんと自転車の修理屋さん。

     

         



     ◆ ハードに比べ未熟なソフト

 めざましい経済成長で世界同時株安の震源地になるほどの上海、ハード面は成長したかもしれないがソフト面がそれに追 いついてないような気がする。 レストランで再三にわたって痛感した。 ウエイター、ウエイトレスが多数いても、こ ちらから請求しないとお茶を持ってこない。 彼らは仲間同士で話に夢中。


 みやげもの屋では、レジに座っている女性が食事をしながら客と値段交渉をしている。ホテルの近くのスーパーでの風  景、魚を食べる習慣があまりないのか魚売り場がない。他の商品の陳列風景、レジでの風景は日本とほとんど変わりな  い。変わってる点は、レストランと同様店員が多い。しかも何もしないでぼぉ〜と立っているだけ。


 ホテルの近くのコンビニ。 応対が無愛想。 マックやケンタッキーが日本のようにマニュアルどおりやっているか興味 があったが探検する余裕がなかった。
 
      


 レストランにせよ、スーパーにせよぼぉ〜と立っているだけの従業員がきちんとした教育を受け、働くことに生きがいを
 持つようになったら一事が万事中国のパワーは今の何倍にもなるだろう。しかし、そう簡単にはできないだろう。



 エネルギーがあれだけ効率の悪い使い方をしているのは、島国の日本人と違い大陸人の”おおらかさ”からきているので はないかと思う。 働き方も、こせこせと働くのは大陸人の性分に合わないのではないかと思う。