綿の実

穏やかな花曇の一日。庭を眺めていたら、つがいだと思われるスズメが花壇の中から綿をくわえてせっせと運んでいるのではないか。カメラのおさめようとしたが逃げられてしまった。どうして花壇の中に綿が、とよく考えたら先日テニアン島のジャングルの中で拾ってきた綿を持ち帰り軒下で干していたものが風で飛んだもののようだ。スズメにしてみれば、巣作りにはこの上ない素材だろう。スズメの頭脳でそういうことが判断できるものだろうか。何だか興味が湧いてきた。

 
   テニアンの綿の木        実がはぜて地面に落ちた綿


 
   テニアンの綿の実             庭の綿の実


綿といえば、5年ほど前に庭で栽培したことがある。1mくらいの高さの木に白い美しい花が咲き、実がはぜると中から綿が出てきた。南洋のジャングルの中に自生している綿は高さが5〜6m以上で20cmくらいある実が鈴なりになっている。実がはぜて地面の草むらに鍋一杯分くらの綿があちこちに落ちている。園芸種と自生ではこんなにも違うものかと驚かされる。