シラタマホシクサ


きょう8日は二十四節気の「白露」。野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始める頃でもある。その「白露」に似合いの花はないかと思いをめぐらせ、ハタと気付いたのが「シラタマホシクサ」。


境川の源流である長田池の下流、黒笹あおば地区と三好カントリーに囲まれた丘陵地の谷間に水田が広がっている。このように丘陵地の小さな谷間に広がった水田の地形をを谷戸(やど)というそうだ。(悠学カレッジふるさとの自然の講座で習った。)この長田池下流谷戸では、わずかに残された自然が 見られる。水田の西側の土手の斜面に湧水がしみ出るところがありその周辺に湿地がある。シラタマホシクサの群生が最も目立つ。ミゾソバも見られる。トウカイモウセンゴケなどもあるそうだがわからない。


シラタマホシクサは静岡・愛知・岐阜・三重の湿地にだけ生える植物。 白い玉状の頭花を星に例えてのネーミングらしい。たくさん集まって列を成して咲いている様は地上の天の川にも例えられているようだ。また、写真に撮ると雪のようにも見える。小さな玉なので、カメラで撮っても花にピントが合わず、ぼけてしまうことも多く、それがさらにリアルな雪に見えたり、白い露の玉に見えたりするのは皮肉なものだ。そんなところから、「白露」に似合いの花にシラタマホシクサを選んだ。