国民的関心 梅・桜


雨は上がったが予報どおりの寒の戻り。早朝のウォーキングは真冬並みの装束だ。雨上がりのふながや公園の梅林。白梅のトンネルが100mほど続いている。その内の1本だけが開花を始めた。他の木々は緑色の蕾のままだ。午後から晴れ間が出てきたが西風ではいっきに開花とは行かないだろう。東風よ吹いてくれ。道真の歌が思い出される。

  
  「 東風(こち)吹かば  にほひをこせよ梅の花  主(あるじ)なしとて春なわすれそ」 菅原道真




ふながや公園から丘陵地の大根畑に向かったら、畑の傍らに植えてある3mほどの樹高の四季桜がいつの間にか開花しているのではないか。梅と桜が同時に開花。開花の早い河津桜と梅が同時に咲いている風景はきっと見られるだろうが、ふながや公園の目と鼻の先の大根畑で見られるこの光景は珍しいことだ。


江戸の端唄に「梅は咲いたか 桜はまだかいな 柳よなよな風次第・・・・」とあるように昔から梅と桜は国民的関心度の高い花であったようだ。近頃の受験生は梅の香漂う天神様で合格祈願して、「サクラ咲く」の知らせを待つといったことが春の風物詩だ。今年のように桜の開花が遅いとの予想だと入学式は満開の桜の下でということもあるだろう。


公の機関である気象台から毎週桜の開花予想が発表される。それほど桜に対する国民的関心度の高く思い入れの強い証拠だともいえる。