強制わいせつ


北風が冷たい。こんな時季になっても雑草(木)のごとく育てられたバラは北風に頭を揺らしながら懸命に耐えている。一国の総理にもなりながら、おっかさんから毎月子ども手当をもらっているような温室育ちにはマネのできないことだろう。


高校の同級生が主宰する多治見のコミュニティー紙に同じく同級生の弁護士が「弁護士日記」を月イチくらいのペースで投稿している。先月の掲載内容は男性読者に注目を浴びたそうだ。以下その要旨。


NHKのアナが強制わいせつ容疑(6ヶ月以上、10年以下の懲役)で逮捕された。女性の下着の中に手を入れてじかに触ったから「強制わいせつ罪」だが、下着の上から触ると東京都の「迷惑防止条例違反」で6ヶ月以下の懲役ということらしい。


ところがこの迷惑防止条例は各都道府県で内容が異なる。新幹線の中で下着の上から触り続けると列車の走行した県ごとの条例違反になる。飛行機の中で瞬間的に触ったとすると、どこの上空でさわったか特定できなければ起訴できないことにもなる。


それにしても、女性は約10分の間電車の中で触られていて突然騒ぎ出したというから不思議だ。触られればその瞬間に怒り出すのが普通のはずだ。強制わいせつ罪は「親告罪」といって被害者の「告訴」がなければ成立しないから示談金を払っておわびして告訴を取り下げてもらえば犯罪にならない。


そこで近頃では、さも気があるかのようにふるまって挑発し、触ってきたら騒ぎ出すという手合いがいるという。示談が出来れば逮捕され裁判にかけられるずにすむから、加害者はウン十万の示談金を払う。世の男性諸君、おきをつけあそばせ!


と、結んでいた。「男子家を出れば七人の敵あり」。「君子危うきに近寄らず」ひぐらしパソコンと雀卓にむかひて・・・これが一番よきことかな。