ジャズテイスト昭和歌謡


朝から市の文化センターサンアートで老人芸能大会。我が地区は天童よしみの「一声一代」を25人の混声合唱で出場した。自分もその25人の中に加わった。というより、参加させられた。演歌にはまったく興味がない。練習にも欠席することが多く、本番のステージでも口パクに近い状態だった。


演歌に興味はなくても、昭和歌謡やジャズには興味がある。2ヶ月に1回くらいは三好のライブハウスにジャズを聴きに行く。いつもコメントを寄せていただくメイちゃんパパさんのような職業を間違えたかと思わせるようなオタクでもなく、あちこちを少しずつカジっている程度の嗜好度だ。


先週の土曜三好のライブハウスへ牛嶋とし子が来たので聴きに行った。彼女、全国区のボーカリストでもないが、名古屋では名が通っている。彼女のライブを聴くのは4回目になる。素人目には全国区でも通用する音楽センスもトーク力もあるようにみえる。



その彼女、最近昭和歌謡の名曲をジャズテイストのアレンジによって味付けをした新しいジャンルに挑戦してアルバムを発売した。その日のライブもジャズのスタンダード曲と昭和歌謡の半々の構成だった。その曲ごとにそれぞれ我が青春の思い出が詰まっている昭和歌謡をジャズの味付けで聴かせてもらうなんて、”いいとこどり”もいいとこだ。伊勢佐木町ブルース、ブルーライト横浜喝采、人形の家、北国行で、(と続くと心の震えが)どうにも止まらない(これも曲の一つ)。


彼女のアルバムがどの程度売れるかわからないが、着目点はよかったのではないかと思う。由紀さおりがピンク・マルティーニとのコラボで出したアルバム『1969』が世界的に評価されたのが、ジャズの味付けの昭和歌謡を中高年層に身近なものに感じさせたということもあるのではないかと思うからだ。