今、金沢が元気だ


金沢は来年3月の北陸新幹線金沢開業を前にして活気にあふれていた。入社して間もなく出向した会社が金沢。10年暮らした。その会社のOB会が毎年この時期。            


いつも泊まる武蔵が辻のホテルの内装が一新され、見違えるほどになり英語のできないスタッフは辞めさせられたとか。けさのラジオ、生島ヒロシの番組。彼がきのう27日に金沢東急ホテルに招かれ講演をした。そのホテルのエレベーターが金箔張りだったとか。それもこれも、新幹線金沢開業を見込んでのことだ。



雨上がりの小春日和のきのう、1年ぶりに兼六園へ。いつものことながら、園内はきれいに掃き清められ実に気持ち良い。まして、観光客の少ない早朝9時ころだ。おまけに65歳以上入場無料だから余計気分がいい。(金沢在任当時は誰でも無料だった)きのうの雨で落葉が激しかったとみえ、園内どこもかしこも落葉のグラデーションが美しい。




きのうの地元紙北国新聞の経済欄には地元の食品メーカーが新幹線開業の土産需要増を狙ってA社が新製品を発表。B社は期間限定の商品を来月から発売などと活字が躍っていた。                                  


巨大なドーム形の金沢駅。ドームの天井から「新幹線が春を連れてやってくる」の大きな垂れ幕がぶら下がっている。駅のコンコースでは囲いが張り巡らされ開業に向けての工事が急ピッチで進んでいる。





東京から長野まででストップしていた新幹線が金沢まで延びることにより、在来線で3時間50分かかっていた東京・金沢間は2時間半になるという。1時間20分の短縮だ。地元の期待のほどがわかる。この開業により、早速ライバルである航空運賃の東京・小松間が特定割引で新幹線とほぼ同額に下げられたそうだ。


今の内閣の掲げる「地方創生」「東京と地方の格差是正」にこの新幹線開業はタイムリーだと思う。国家予算でとかくやり玉にあげられがちな公共投資だが、これはきっと生きた公共事業と称されることだろう。