めでたさも中くらいどころかおらが春


木星が月に大接近して新しい年が明けた。地元の神社の年越祭を終えて自宅の上空で捉えた写真だ。識者は「それがどうした」というだろうが、天文学なんてまったくわからないクマさん、こんなことを思うのだ。あと数時間したら夜が明ける。そして石川啄木のこの歌がきっとよく似合う。そんな期待を乗せて木星が月に接近したのだ。


「何となく/ 今年は良い事あるごとし。/ 元旦の朝 晴れて風なし」案の定だ。三が日どころか5日も続いている。おまけに、この2,3日は3月、4月の陽気が続いている。
                            


元旦、2日と滞在した知多の内海、部屋の窓から海を眺める。柔らかな日ざしのなか、波穏やかな伊勢湾が広がっている。陽気に誘われて白砂に遊ぶ家族連れ。彼方の沖合で巨大船がうす墨で描いたように霞んでいる。つい、うとうとと気持ちよく眠ってしまいそうな風景だ。そして、頭に浮かんだのがこの一句。 「春の海 終日(ひねもす) のたりのたりかな」 蕪村


三が日が過ぎ、春先の陽気が続けば農家の人達はじっとしておられないだろう。きのうの三好丘丘陵地の畑ではあちこちから野焼きの煙が立ち上り霞がかかったような風景だった。春先のまだ草木の新芽が出ない時期に、野や畑の枯れ草を焼いているのだ。



そうそう、遅ればせながらクマさんの日記を覗いて下さる方々へのご挨拶だ。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。


とにもかくにもリセット休暇も終わって2016年の始動だ。シャバも日常を取り戻したようで家の前の通りも賑やかになってきた。せっかくの始動というのに幸先が悪い。パソコンで画像の整理・編集をしている「ウィンドウズフォトライブラリー」年月別に画像を整理している。2016年になったらライブラリーがまったく機能しなくなってしまった。


パソコンメーカーのサポートセンターに電話したら、マイクロソフトの電話番号を教えて、そちらで聞いてくれ。マイクロソフトに電話したらネットで「マイクロソフトコミュニティー」を検索して、そこで質問をしてくれ。検索したがアカウントを取得して会員にならないと質問できない。


再度メーカーに電話して事情を話す。メーカーの担当者は1時間近くもかけて試行錯誤したがラチあかず。ひねくりまわしている間に2015年12月までのライブラリーがどこかに消えてしまった。何と幸先の悪い新年の始動だ。木星が月に接近して、吉運どころか凶運を呼んだのだろうか?「めでたさも 中くらいどころか おらが春」と云いたいは!