ヴェネツィア展


平年よりまだ高いと云われるきのう、きょうの気温も、ポカポカ陽気に慣れた身体には相当こたえる風の冷たさだ。


子どもの頃読んだ物語「ベニスの商人」のベニスと世界有数の観光地「水の都ヴェネツィア」が同じ都市であることを知ったのは、社会人になってからではないかと思う。そのヴェネツィアへ2度訪れている。1度目はカミさんとツアーに参加した2013年。雨の中でゴンドラに乗った。

                             

2度目は翌2014年欧州鉄道旅行の際だ。ミラノからウィーンに移動中、同じコンパートメントの御婦人連中と話に夢中になり、途中の乗換駅で下車するのをうっかり・・・。やむなく終点のヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅まで行って半日観光をしたときだ。





きのう名古屋で定例の飲み会。いま金山の名古屋ボストン美術館で「ヴェネツィア展」が開かれているので覗いてみた。2度訪れたヴェネツィアといっても”ちょい立ち寄り”程度だ。この展覧会がヴェネツィアの真髄を伝えて、”ちょい立ち寄り”の不足分を補ってくれるのではないかと思ったからだ。



16世紀のヴェネツィアルネサンス時代の宗教画がかなり多かったが、これらにはあまり興味がなかった。19世紀の印象派の画家たちが描く風景画が今現在の風景とまったく変わりない稀有な美しさの都市景観だ。こんなところに、世界中の観光客を魅了してやまないポイントがあるのではないだろうか。


ヴェネツィアのイメージを世界に印象付けた風景画家カナレットの作品のアングルが、クマさんが2013年に撮った写真のアングルとほとんど同じではないか。嬉しくなっちゃう。このことを発見しただけでも、覗きに行った甲斐があった。