週末の出来事あれこれ


週末9月9日は重陽(ちょうよう)の節句だった。その日の朝のラジオ、リスナーからの便りでこの節句のことを読み上げたキャスターがこんな節句があったのを初めて知った。と云っていたほど知られていないのだ。クマさんは20数年前のこの日に結婚式に招かれた際、事前に調べて挨拶の中で使ったので知っていた。


9月9日。9という陽の数が重なることから重陽という。昔、中国では奇数を縁起の良い陽の数とし、陽の極である9が重なる9月9日は大変めでたい日とされた。平安時代に日本にも伝わり、陰暦ではこの頃に菊が咲くので菊の節句ともいわれた。


その縁起の良い日とは裏腹に、北朝鮮建国記念日でまた核実験か、ミサイルかと怯えているとニュース速報では秋田県地震が・・・、新東名高速でバスが炎上するやら・・・めでたいどころか縁起の悪い陰、重陰の節句だと嘆いていたところ、夜のニュースで、男子陸上100mで桐生君が9秒98。ついに10秒を切ったとの報。重陰のところに陽が飛び込んできた。桐生君のおかげで重陽節句の面目が保てた感だ。



週末の誕生日の花。9日はジンジャー 別名 花縮砂(ハナシュクシャ)10日はクズ。ジンジャーは夏の終わりから秋にかけて背の高い大きな白い花が咲く。ジンジャーは生姜(しょうが)の英名。わが家の畑で育っている生姜をひとまわり大きくした感じだ。


食用のニラと観賞用のハナニラが姿かたちは似ているが別物であるように、観賞用のジンジャーと食用の生姜は別物である。そういうことだと思う。半分寝ていてそこまで解説したかどうかもわからない。


今シーズンクズの花を日記にアップしたものは、大きな葉に隠れていたものを、葉をかき分けて撮ったものだ。中秋に近づいたけさのウォーキング中に見かけるクズは、冒頭の写真のように葉を押しのけて花が露出しているものが多くなっている。あまりにも当たり前の風景で写真も撮らなかった。


あまりの繁殖力で嫌われもののクズ。万葉の昔から秋の七草だ。根からくず粉がつくられるし、漢方薬にも利用されている。イメージは悪いが、”ね”はいいやつなんだ。



日曜の午前中、地域の公民館で「敬老お祝い会」があった。地域の75歳以上の在住者151人で59人が出席した。市長はじめ、衆院議員、県会議員の挨拶・祝辞とアトラクションで赤飯、紅白餅、花鉢のお土産を頂いて帰る。そんな会だ。去年は、そんな年寄りの集まりに行ってなんになるとの思いで欠席した。今年初めて出席した。心境の変化だ。


第二の人生は、これまでのキャリアに関係なく、お天道さまは誰にも平等の機会を与えてくれる。決して結果は平等にするようなことはしない。本人の心掛け次第だ。つまり、自己責任だ。地域の後輩たちが、せっかく設けてくれたこういう機会を、面倒がったり、突っ張っていたりしてなんになる。引き籠るも、出かけるも、どちらも自分の人生。答えは決ってるじゃないか。そんな変化だ。



アトラクションは地域在住の若いママさんがリーダーのピアノ、クラリネット、パーカッションのトリオ。ジャズから歌謡曲まで年寄り向けにコミカルな演奏をまじえての1時間だった。                      


先週の多治見での同窓会もきのうの敬老会も、出かけたいが、身体がいうことをきかなくて出られない人もかなりの数いるだろう。それに比べて出かけられるだけでも幸せだ。そして、人と接して話す悦び、心に響く音楽に感動し、こういう場を設け、もてなしてくれた人たちに感謝の気持ちを伝える。なんと、心豊かになっただろう。