「のに」がつくとぐちになる


この地では「猛暑」「台風」「地震」をなんとかかわしたというのに今度は「秋の長雨」だ。1週間続いている。ぐちのひとつも出よう。「すすき梅雨」と云った方がちょっと情緒的だ。しっとりとした雨の続くことがいやらしい。いっそ、カミさんの絵に敬意を表して「コスモス梅雨」とでもいった方が明るい気分になる。


クマさんの日記もカキコをはじめて12年。書き込み日数が3500日を突破した。趣味で始めたのに、それがいつか生きがいになり今では意地半分苦役半分でさえあるように変わってきた。ここで、愚痴は言うまい。せっかく覗いてくれる面々に失礼ではないか!それに、カキコをやめたら生き甲斐を失うぞ!みなさん、もう少しのお付き合いよろしく!




先日配信されたメルマガに相田みつをの詩で人生が変わったという投稿があった。大変含蓄のある言葉だ。その要約。


投稿した人は親しい友人・知人のみを対象にミニコミ誌を発行していた。ある会合で知り合ったAさんから、自分もぜひ読みたいと便りをもらった。正直嬉しかった。「読みたい」という人に読んでもらえるのがイチバンだから。「感想下さいね」と一筆箋を同封して送った。



ところが、二年経っても返事が来ない。「返事待ってます」とメッセージを入れるようにもなった。そんなある日のこと、ごく親しい知人にこのことを愚痴っぽく漏らしてしまった。すると翌々日、大封筒で便りが届いた。開封すると相田みつをさんの『日めくりカレンダー』が入っていた。添えられた手紙には、ただ一言「このカレンダーの21日のところを読んでみて下さい。」とあった。


      「あんなにしてやったのに『のに』がつくとぐちになる」


ドキッとして、青ざめて、冷や汗が出て、目からウロコがぽろりと落ちた。一事が万事、見返りを期待してする行為は、結局自分が苦しいだけだ。この日から、その投稿した人の食卓には一年中21日のカレンダーが掛かっているという。


そうは云っても、ペナントレースも第4コーナーを曲がってホームストレッチに入った今頃5連勝したってなんになる。「こんなに応援しているのに、どうなっちゃたんだドラゴンズ」とグチのひとつも出るわなぁ。