こころ癒す秋の草花


きのう、おとといは好天に恵まれ老人会30人での山梨県下部温泉への1泊バス旅行。うって変わって、きょうは朝から断続的に雨。こんな中で三好公園グランドで豊田・みよし親睦グラウンドゴルフ大会。330人が雨中戦。終わり頃はウォーターショットの連続のコンデション。



きょう9月20日は彼岸の入り。「暑さ寒さも彼岸まで」で、この雨中戦で濡れた身体にには湿気寒(しけざむ)すら感じさせられる今日の天気だ。2日間の旅行中では、車窓からや立ち寄り先で随分と見頃を迎えた萩や彼岸花や秋海棠などの秋の草花に出会えた。木漏れ日の中から真紅も鮮やかな彼岸花には、「もう、咲いてる」と誰もが驚きの表情。

             

なんのことはない。けさグラウンドゴルフの会場に行く道中の路傍に田んぼのあぜ道に白や赤の彼岸花が咲いているのではないか。彼岸花というのはこういう花なのだ。2日間留守している間に突然茎を伸ばして花が咲き出していたのだ。



富士宮の白糸の滝(一昨年軽井沢へ行ったとき軽井沢にも同名の滝があった)の滝つぼに近づく道路の石垣に張りつくように秋海棠(シュウカイドウ)の花が咲いていた。その名前からして、いかにも秋が来たことを告げるような感じだ。晩夏から秋にかけて咲く。真ん中の黄色い花弁がいい。なぜか、やや下向きに咲く。


この花の名前をみんなで当てっこしているとき、誰かが「ベゴニアに似ているが・・・」と言っていた。売店のおねぇさんに訊いて、その名前が秋海棠とわかった。ネット検索で秋海棠科ベゴニア属であることもわかった。確かにベゴニアに似ているが、ベゴニアより花の枝が長い。




杏林大学医学部の教授がさだまさし作詩作曲の「秋桜」の歌詞の中に認知症の早期発見の手がかりとなるキーワードこめられていることに気がついたそうだ。山口百恵の歌うあのコスモスだ。けさのラジオで生島ひろしがそんなことを語っていた。早速詳しいことをネットで調べた。


うす紅の秋桜が秋の日の /何気ない陽だまりに揺れている /この頃涙もろくなった母が /庭先でひとつ咳をする /縁側でアルバムを開いては /私の幼い日の思い出を /何度も同じ話くりかえす /ひとりごとみたいに小さな声で /そんな小春日和の穏やかな日は /あなたの優しさがしみてくる /明日嫁ぐ私に苦労しても /笑い話に時が変えるよ /心配いらないと笑った



この頃涙もろくなった→感情失禁 脳血管性認知症の特徴 咳をする→脳血管性認知症に多い 同じ話くりかえす→家族が気づきやすい初期症状 ひとり言みたいな小さな声で→抑うつ症状 「秋桜」を歌う時は歌詞の内容をかみしめてほしい。と教授はおっしゃる。                                    


そう言われても、母の認知症の初期症状に気づきながら明日嫁ぎゆく娘は心残りにはならないだろうか。この湿気寒(しけざむ)の日にそんな湿っぽい話はよそう。万葉の昔からある「秋の七草」からは当然ランク外の新参者のコスモス。明治になって入って来たハイカラさんだ。現代の「秋の七草」を選ぶとしたらトップ間違いないだろう。茎が細く、色とりどりの花が常に揺れ交わすさまは典型的な日本の秋の風景だ。こころ癒してくれる秋の草花あれこれだ。