芭蕉

mikawakinta632006-07-27

俳人芭蕉というと誰もが「わび」「さび」の枯れた風雅人を想像するし、又そういう先入観を持っている。
先日、温泉で読んだ嵐山光三郎著「悪党芭蕉」はこんな先入観を覆す面白い読み物であった。作り話でなく史実、文献に基づいた読み物で、小生の芭蕉に対する評価も変わった。


芭蕉俳諧修業のため伊賀上野から江戸に出て、生活資金を稼ぐため水道工事の請負の仕事をして百人近い人夫の親方をしていたという。
俳人としての地位を得た後も流罪となったり流罪すれすれのところにいる弟子など取り巻き連中の頂に君臨する宗匠であったという。


ライブドア」も「村上ファンド」も社長が東大出(ホリエモンは中退だが)のやり手だから大丈夫だという先入観があの事件で覆ったのとどこか似たところがある。