感謝の気持
毎日の散歩の途中、横断歩道を渡るとき車が止まってくれると手を挙げて会釈する。無意識に出てくる動作である。
これが逆の立場のとき、つまり自分が車を運転していて横断歩道で止まったとき、小学生くらいまでは手を挙げて大きな声
で「ありがとう」というのが聞こえる。中学生以上おとなになるとめったにお目にかからない。そして、われわれの年代に
なると手を挙げて会釈する人が大半である。
この現象も当然のこと。おとなは歩いて横断歩道を渡るほどヒマはないのだ。そんな分析はどうでもよい。
会釈をされると、とても嬉しく感じる。
「給食費を払っているのに、なぜ給食を食べるときに
“いただきます”を言わなければいけないの」 という出来事を思い出した。
義務や強制ではなく、感謝の気持ちが素直に表せる人たちが社会をリードしてこそ「美しい国 日本」が本物になるだろう。